第1話『閑話休題』-1
第1話『閑話休題』
さて。
少女たちが日々おまんこを拡げて過ごす『学園』は、覇権国家『ニホン』の中枢『アワジ・アイランド』に隣接する、『コウベ・プリフェクチャー』に立地する。 『カンサイ・ディストリクト』を首都圏として生まれ変わった『ニホン』では、『第二学園』といえば『コウベ・プリフェクチャー』で5本の指に入る名門校だ。 数多くの社会人を輩出しており、中には『アワジ・アイランド』で働くOGも沢山いる。
世界政府たる『コクレン・ガバメント』では『ニホン』が分担金の98%を占めており、『コクレン・ガバメント』の常備軍は『ニホン』が軍事力の95%を供出している。 世界で唯一核兵器を無効化する『サード・アンブレラ』を実用化し、攻撃手段として衛生を経由したレーザー砲の『レェルガン・サテライト』を保持する『ニホン』は、『コクレン・ガバメント』で唯一拒否権を持つ。 『ニホン』が外部から強制された隔離的鎖国を解除した年が基準になる新世紀において、『ニホン』は世界唯一の超大国といっていい。
『サウス・ペニンシュラ』は、旧ユーラシア大陸東部に位置する自治区連合だ。 旧世紀末に核を先制使用したため、かつて隆盛した国家群は解体されて時すでに久しい。 『サウス・ペニンシュラ』は世界の穀倉地帯として、水田を主体に様々な炭水化物を生産している。 『ニホン』とは『フビョウドウ・アンポ・トリーティ』を結んでおり、軍事、穀物種苗、肥料、農業機器を提供してもらう代わりに、生産物の85%を供出することで共存する。
『ドーピング・フェデレイション』は、旧ユーラシア大陸北部に位置する小国家群だ。 痩せた大地に分不相応な軍隊を備えた国家群は、盟主『オソロシア』を擁きつつ、いつもどこかで内紛している。 天然資源だけは膨大にもっているため、『ニホン』とは『スグヤブル・フカシン・トリーティ』を結んで軍事的な干渉を避けるかわりに、天然資源の80%を原価で販売し、対価で『サウス・ペニンシュラ産』穀物を購入することになっていた。 ちなみに『サウス・ペニンシュラ』は、日本を介さず貿易する権利は許されていない。
『メソポタミア・アジア』は、旧ユーラシア大陸南部に位置する無法地帯だ。 『アラーアクバル・レリジョン』を信じる原理集団は他者との相互理解を拒み、偶像破壊と称して国家そのものを認めない。 ゆえに集落レベルでまとまり、集落同士が攻め攻められを繰り返して過ごしている。 旧世紀末の『核大過』で放射能汚染が『ニホン』に次いで酷かったため、人心は荒廃し、生活レベルは最低に落ちていて、『ニホン』は出先機関『タイシカン・セクレタリー』を置き、『オーディーエ・エイド』によって生活を援助するが、基本的に『メソポタミア・アジア』に対する関与は薄い。
『イーユー・ユニオン』は、旧ユーラシア大陸西部に位置する『ニホン』の自治領だ。 『コクレン・ガバメント』の独立機関である『国際司法裁判所』や『世界貿易機構』、『世界保健機関』は『イーユー・ユニオン』に籍がある。 『ニホン』が推進した『男女雇用機会完全均等法(性差を一切考慮せず、能力のみで就職、就学、就役の機会を確保する)』や『人工子宮法(機械による出産を認める)』に反対したことで『ニホン』と対立、局地紛争を経て各国首脳全員が失踪、政府は機能不全に陥った。 今は『ニホン』の『ソウトク・ジェネラル』が各国からの依頼を受けて首相を代行、行政の長を勤めている。
旧世紀に隆盛した『チキュウ・プラネット』最大の大陸、ユーラシア。 新世紀になって『1号大陸』と名前をかえた、かつてのユーラシア大陸は、『核大過』の直後は人口が千分の一になった。 『ニホン』の支援で少しずつ回復し、今では往時の『百分の一』が、『ニホン』の監督の下、穏やかな平和を享受している。