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ハンナの日記
【アイドル/芸能人 官能小説】

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第4話『自治権剥奪』-2

 8月某日。
 朝。 戒厳令下の首都にて『ジエイタイ・アーミー臨時司令部総括』と『ホランド自治領副首相』が会談。 全国に通信網を除いたライフインフラが復旧する。

 昼。 ホランドの象徴元首、エリザベス女王による対国民放送。 『ホランド自治領』の『イーユー・ユニオン』脱退及び『ニホンへの統治完全移譲(植民地化)』を宣言。 『ジエイタイ・アーミー臨時司令部総括』が『ホランド政府』に替わって国家を統治する旨、国民に告げる。 政府機能移行期間として3日を定め、その間は『戒厳令』を継続することも併せて放送する。 その後、『ニホン』に対する今回の件での『国家侮辱』『邦人保護の不徹底』『国家背信』の罪を犯した恥ずかしい国家の元首に相応しい行動を要求されたことを述べた。 それから『自分の意志で今の不誠実な国家を代表する者として相応しい行動を見せる』と宣言し、エリザベス女王による『公開マスターベーション』が実施される。 齢70を数える老女がテレビの前で下着を脱いでM字に開脚し、右手で皺くちゃになった膣およびクリトリスををまさぐる様子が、全国ブラウン管を通じ無修正で生中継された。

 夕。 退官した元ホランド警備軍人による、セントラルパークへの自爆テロが発生。 軽傷3名。 散発的に各地で類似のテロが起きるも、すべて自爆テロとして処理され、実行犯は全て死亡。 ジエイタイ・アーミーへの被害は軽微にとどまる。 

 夜半。 ホランド象徴元首、エリザベスによる対国民放送。 既に政権移行を表明した後にテロ行為が発生したことについて、国家元首として遺憾の意を表明後、反省を表明する意味で『公開マスターベーション』を実施。 今度はM字開脚より苦しい『がに股』の体勢でマスターベーションを行い、『申し訳ありマンコ』と叫びながら膣をくじる老女の映像が、『ホランド』はもちろん『全世界』に配信された。



 8月某日。 
 朝。 政権移譲が完了し、セントラルパークの臨時司令部が『デン・ハーグ』に移り、名前を『総督府』と改める。 全国で通信網が回復したことをもって、全ライフラインの復旧が完了した。 今後は『交通封鎖』『物流統制』のみが継続される。 食料、日用品等の生活必需物資が搬入されて各家庭に配布されると同時に『配給カード』『首輪』が交付され、今後は食料、日用品に配給制が敷かれることが発表される。

 昼。 政見放送開始。 ホランド首都『アムス』メインストリートにて、『ジエイタイ・アーミー』の軍事パレード。 ジエイタイ伝統の『軍馬』に騎乗した『騎兵』及び重装戦車が全国に放映される。

 夕。 全国民向けに、総督府から政見放送。
1. 明後日未明をもって『戒厳令』を解除すること 
2. 以前の職業、身分は保証するので、従来の職場組織へ必ず参加し、速やかに日常を回復すること 
3. 配給は『配給カード』に従い指定の小売り施設で行うこと 
4. 総督府からの新立法を毎日正午に放送するので、全市民は正午に政見放送を受信すること 
5. 全国民は時と場合を選ばず、以後常に『首輪』を着用すること。
 の5点が通知される。



 8月某日。
 朝。 テレビ放送が再開する。 ただし放送局は政府機関の2チャンネルのみ。 『1ch』は『政見放送』専用で、『2ch』は『国家規範違反者の処罰映像』専用だった。 

記念すべき最初の『2ch』登場者は『アドルフ・オットー』。 モニターに向けて『ニホン』への恭順を一頻り宣誓し、かつての自分及び祖国を冒涜したあと、別室に連行された。 続いて登場した国民的俳優――市民暴動の先頭に立っていた――は、電気鞭で200発殴られて事切れる様子が、最初から最後まで中継された。 他にも『戒厳令違反』や『自爆テロ未遂』といった用件で逮捕された市民が登場しては、時にはアッサリと、時にはむごたらしい最期を迎えた。 ただし全員が最期を迎えるわけではなく、解放される例もある。 例えば『首輪未着用』で連行された妙齢の女性は、全裸に50発の一本鞭を浴びる様子を中継されたのち解放された。

 昼。 『1ch』では明日の戒厳令解除を迎え、『転居の制限』『貨幣の執行停止』『公共料金無償化』『公共交通機関無償化』など市民向けの諸注意が並ぶ。 どれも生活に関する規則だったが、最後に発表された法律だけが異色だった。 『性行為(自慰、絶頂、射精)の禁止』――対象は国民全員とされた。


 ……。


 以上が時系列で追った『マラソン事件』の概要になる。 ここから先は、新しい植民地を馴致、躾を施すべく『ニホン』が実施した政策とそれがもたらす経過であり、また別の枠で語るべき内容だろう。 辛うじて建前上『自治』を維持していた国家とは違い、統治権を一度奪ってしまえば、もはや『ニホン』が『ニホン式』を自制する理由はない。 今後問題になるのは、いかに既存の枠組みと摩擦を少なくするかではない。 こうなった以上はいかにして効率的に、徹底的に指導するかが課題の全て。 不安に怯えるホランド市民に、未知の指導――鉄の饐えた薫りと膣に籠った匂いにみちたオマンコ指導――の幕があがろうとしていた。


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