月明かりの夜に〜彼女たちの秘密〜-6
莉乃の体の奥まで、触れてみないと気が済まない。
「わたしに触られたかったの? ここも」
「そう……全部、真由に……あっ、あぁっ……!」
指先で、膣の狭い入り口を探った。
ゆっくりと力を入れ、指を沈み込ませていく。
熱く潤んだ肉襞が、指の侵入を悦んでいるようにきゅうきゅうと締め付けてくる。
触っているのは自分のほうなのに、ぞくぞくするような感覚が止まらない。
指をもう一本捻じ込み、へその裏側あたりを思い切り擦りたててやった。
「いやあっ! そんなにしたら、いやっ、真由っ……!」
莉乃が顔を真っ赤にして、腰を揺らしながら喘いでいる。
きっと、ここが一番弱いところ。
背中に食い込んでくる爪の感触が快感に思えた。
いく、いっちゃう、と莉乃が声にならない声で喚いている。
それでも指を突き入れる速度を緩めなかった。
石段に大きな染みができるほど、愛液がたらたらと流れ落ちていく。
やがて膣の中が大きく痙攣し、莉乃が泣きながら絶頂に達したとき、真由はこれ以上ないほどの満足感を手に入れることができた。
半裸の莉乃が照れくさそうに微笑みながら、真由の胸元に頬ずりをしてくる。
「ひどいよ、真由。いきなりあんなこと」
「嫌だった?」
「ううん、すごく良かった。だから、ね?」
真由にも、してあげる。
莉乃が顔を上気させたまま、真由の胸のボタンをひとつひとつ外していく。
吹き抜けていく夜風が、素肌にひやりと冷たく感じた。
胸元がはだけられ、ブラジャーが押し上げられた。
莉乃とは違う、ささやかな胸のふくらみ。
なんだか急に恥ずかしくなってくる。
「わたし、莉乃みたいに綺麗じゃないの。だから」
「真由は綺麗よ。わたしより、ずっと綺麗で可愛い」
莉乃は小さな乳房をやわやわと揉みながら、痛いほど硬く隆起している乳首に口を押し付けてきた。
上下の唇で優しく挟まれ、味見をするように舌先だけで舐められていく。
ぞわりと肌が粟立ち、胸の芯がじんじんと痺れていく。
彼氏に同じことをされたときには、何も感じなかったのに。
真由にとってセックスは、退屈を耐えるだけの時間だった。
でも、今は違う。
肌が過敏なほどに反応し、莉乃に触れられているところから蕩けるような快感が染み込んでくる。
考えられないほど体温が上昇していく。
毛穴から流れ出す汗が止まらない。
ほんの少し愛撫を受けただけで、真由はもう昇り詰めてしまいそうになっていた。
「ん、んっ……莉乃、そこ……」
「どうしたの? 痛い?」
「ち、ちがう……感じちゃう、すごく……」
「もっと感じて。真由のこと、いっぱい気持ちよくしてあげたい」
じゅるっ、と唾液の音を鳴らして、乳首が莉乃の口に吸われていく。
ねろねろとしゃぶられながら、軽く歯を当てられるのがたまらない。
息が弾む。
はしたないほど子宮が疼いている。
ぴちゃぴちゃと胸を舐めながら、莉乃の手が真由のスカートを捲り上げていく。
下着の上から、あの恥ずかしいところを撫でられた。
莉乃が小さく笑う。
「真由のここも、めちゃくちゃ濡れてるじゃない。わたしのこと触りながら、感じちゃったんだ?」
「だって、莉乃が……あっ、いや、いやっ!」
濡れた下着を脇によけて、莉乃の指が直接秘部に触れてくる。
陰裂を押し広げられ、その内側を上下にじっくりと摩られた。
指はすぐに小さな一点を探り出し、そこだけをこりこりと引っ掻くように責め立ててくる。
剥き出しの陰核を責められるのは、乳首を舐められるよりもずっと強烈だった。
電流を流し込まれるような衝撃が、何度も何度も繰り返し襲い掛かってくる。
真由は腰を捩って身もだえしながら、だめ、だめ、と泣き声をあげた。
「莉乃、だめぇ……そこだけは、だめえっ!」
「クリトリス、こんなに勃起させちゃって。真由の感じてる顔、可愛い。もっといっぱい虐めたくなっちゃう」
「だ、だめだったら……あ、あぁっ……!」
小さな肉粒が指先で挟み込まれ、きゅっ、きゅっ、と押し潰されていく。
気が変になるほど気持ちいい。
勝手に腰が揺れてしまう。
真由は息を荒げながら、発情期の雌犬のように涎を垂らして喘いだ。
耐えられないほど恥ずかしいのに、もっと莉乃に虐められたい。
その思いに応えるように、指で秘部を弄りながら莉乃が顔を下半身の方へと下げていく。
石段に真由を座らせ脚を開かせたまま、莉乃はその正面に屈みこんで真由の両脚の間に顔を埋めた。