ン-5
「中までトロトロだ」
「きもちぃ・・」
「俺も」
奥の奥まで差し込まれて
息が、出来ない。
浅い息の中、再びキスをされて舌が私の口を犯した。
「美鈴」
私の名前を熱い吐息と一緒に何度も吐き出しながら
私の奥の奥を突いて来る。
身体の奥で、安達さんを感じて
肌で、その手の温かさを感じる。
居酒屋で私を触った大きくてひんやりした手は
いつの間にか熱くなって、私の肌を焼き焦がす。
「んぁ・・・」
まるでこの行為を初めて知ったかのように
必死に安達さんにしがみつく。
「ぃやぁぁ・・ぁ」
そのこ私の声に笑って
「イヤ、じゃないだろ?」
そう首筋を舐めた。
そのままキスが私の身体を降りて来て
安達さんは身を丸めて、私の乳首を噛む。
少し強く噛まれたその刺激に身体が弓なりになった。
「ぁ・・・ぁ・・・ぁああ」
その瞬間、奥から来るその刺激に
身体がゆっくりと痙攣を始めた。
「あだち・・・さ・・」
名前を読んで引き寄せるけど
薄れて行く視界に写ったのは、満足そうに笑う安達さんで
「イけ」
呪文の様なその言葉に身体が素直に反応した―――