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こと子チャン独奏会
【学園物 官能小説】

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暑い 熱い アツい夏休み-2

 7月の末、暑いお昼過ぎ。
 ぼくは商店街に向かって歩いてると、ばったり同級生の こと子に会った。
 こと子は夏休みなのに、なぜか体操服を着て大きなバッグを下げている。
 「どこへ行くのん?」ぼくが聞くと、こと子はぼくに近づいてそっと、
 「学校へ行くねん。」と答えた。
 (なんで? きょう学校へ行く日やったかな……)とぼくが考えていると、こと子はぼくに聞いた。
 「きみ、今 時間あるかな?」
 ぼくがうなずくと、こと子は
 「いっしょに、学校へ行ってくれへん?」
 と言って、ぼくが返事をしないうちに先を歩きはじめた。

 学校は工事をしていた。校舎の一部が足場で囲まれて、校庭にはトラックや重機が止まっていた。こと子は開きっぱなしの裏門から校舎の中に入ると、カツカツと階段をのぼりはじめた。
 ヘルメットをかぶった人が歩いてくると、
 「こんにちは!」と言ってすれ違うこと子。ぼくたちは音楽室に入った。
 こと子はバッグからカセットテープレコーダーを取り出した。
 「何すんのん?」
 ぼくが聞くと、こと子は
 「録音するねん」と言って、カセットをコンセントにつなぐと、音楽室の窓ぎわにある小さな足踏みオルガンに向かった。
 オルガンのふたを開いて、ペダルを踏んで鍵盤を鳴らしはじめた。
 「あんたやったら、カセットの使い方くらいわかるやろ。私が手で合図するから、それで『ポーズ』を入れたり切ったりして。」

 こと子はオルガンを奏ではじめた。それは幼稚園のお遊戯の伴奏のような、童謡唱歌のメロディーだった。
 ぼくはこと子の手の合図に合わせて、カセットのポーズボタンを解いたり入れたりした。こと子がこんなにオルガンを使いこなせるとは思ってなかった。
 「なんか…… こと子、すごいな。」
 こと子が休憩してるスキに聞いた。
 「うん、弾いてみたかってん。夏休みに学校で工事が始まったから、何の気なしにスキを見て学校に入ったら音楽室にまですんなり来れて、これはチャンスや と思ってレコーディング始めたんよ。」
 「え、ほな勝手に入っとるん?」
 「うん。いちいち先生に言うとったら面倒やん。工事中でいろんな人が出入りしとるから、私なんかが入っても『ああ、この子なんか用事やねんな』ですむやろ。」
 「おまえ……大胆やな。それにしても音楽室、暑いな。」
 「うん。こっちの窓はちょっと開けられるけど、校庭側の窓は開いたら目立つからね。『なんであそこの窓開いとるねん!』なんて事になったら困るもん。せやから、」
 
 そういうと、こと子は体操服を脱いでしまった。
 ぼくは目をそらす間もなかった。
 こと子の裸は、あのエロ本で見たような「女の人」の裸じゃなかった。おっぱいはふくらんでいないし、腰もまっすぐだし。
 だけど、こと子の裸は「女の人の裸」だったんだ。
 「うわ〜 楽になった!きみも暑いやろ。服、脱いどきいな。」
 こと子はぼくに言った。ぼくも服を脱いで、たしかに楽になった。
 こと子はオルガンを奏ではじめた。ぼくはこと子の手の合図を待っていた。合図を待つ間、裸でオルガンを奏でること子の姿はぼくの視線からはずせなかった。
 ぼくのパンツの中が、楽じゃなかった。
  
 
 


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