女の悦び-36
香織は川島のジャケットを脱がせてハンガーに掛けた。
「お食事になさいます?…お風呂も沸いてますけど…」
「おぉ…気が効くねえ、じゃあ風呂頂こうかね。今日は汗掻いたからな…」
「はい、後でタオルお持ちしますから…その間に食事の用意しておきますわ」
川島が風呂から上がると、脱衣場にバスタオルと新しい薄いブルーのボクサーパンツが置かれていた。
川島の服は綺麗にたたまれ、履いていたパンツは洗濯機の中に入っている。
「良い女だねえ…」
川島は呟いて首にバスタオルを掛け、パンツ一枚で、リビングへ戻った。
テーブルには川島の身体を気遣うような和食の肴が並び、赤ワインとミックスナッツが皿に盛られている。
「美味そうだ。ヤモメ暮らしだから、こういうのは有難い。香織、隣に座りなさい」
川島はソファに座りながら言った。
「はい…」
香織はエプロンを取り、川島に寄り添うように隣に座った。
川島は香織の太腿をなでながら言った。
「今日もエロい服だねえ。さて、ワインを貰おうか…」
「はい…」
香織は川島の意図を察し、グラスに注いだワインを口に含むと口移しで川島に飲ませ、熱いキスを交わした。
「美味い…良いワインだ。それじゃ料理を頂こうか…」