初体験-1
それから衛がインドへ出発するまで、二人はまるで新婚の頃のような生活を送った。
そう、セックスを除いては…
ベッドに入ると二人は抱きしめ合い、熱いキスを交わした。
香織は衛に教えられた通り肉棒を奉仕したが、やはり衛のソレは反応しなかった。
衛は腕枕で小さな寝息を立てている香織を見ながら、ある計画を立てるのだった。
ある朝、いつものように衛を玄関先まで見送ったとき、衛は鞄から紙袋を取り出した。
「香織、昨日プレゼント買って来たんだけど忘れてた、ハイ」
「えっ私に?嬉しいっ、ありがとう衛さん」
香織は何を買ってくれたか分からなかったが、衛からのプレゼントが嬉しくて素直に喜んだ。
「何かしら?」
開けようとする香織を制するように
「あ、電車に遅れる。じゃ、俺行くからさ」
と言い放ち、衛はそそくさと家を後にした。
「いってらっしゃいっ」
香織はプレゼントを胸に抱えながら衛を見送り、振り向くと嬉しそうにリビングに戻り、ソファに座ってプレゼントを取り出した。
「何かしら? あら、二つある…香水かしら、嬉しいっ」
そう言いながら香織は小さい箱から几帳面に包装紙を開けていく。