第0章 女刑事コンビ-9
14時頃になり2人は街に買い物に出かけた。お互いの選んだ服にブツクサ言い合いながらショッピングを楽しむのが好きだ。仕事の時に着る服とプライベートの時に着る服の好みは同じだ。マギーはシックなもの、華英はギャル的なものを好む。まずは華英の好きな店、girlyと言う店に行く。ギャル服を多く揃える店だ。
いつもならgirlyでは華英が服を選び、それについてマギーがああでもないこうでもないと言いながら華英だけが服を買う。しかし今日に限って華英がマギーにここで服を買う事を強く推して来たのだ。
「マギーもさぁ、たまには生脚バーン的な大胆な服買いなよ。いつも大人しい服ばっかでさー。それだけナイスバディしてんだから勿体無いよ。男を釘付けにするような服買いなよ。」
「む、無理よ。あんたみたいな服着たら恥ずかしくて街歩けないし。もう若くないし…」
「何言ってんのよ〜。マギー、完全に私より若く見えるし。ハーフで顔だってエロいんだからちょっとぐらい男をムラムラさせるような服着ないと気持ちから老けてくよ?」
「か、顔がエロい…??」
「エロいっ!!」
「そ、そんな事…」
「あるっ!!だから今日は私が選んであげる。マギーはここで服を買うのよ?」
「えーっ…」
華英がこうなったらもうどうしようもない。買わなければこの店を出られない勢いだ。マギーは全然乗り気ではなかった。
「マギーはさぁ、ホットパンツ、超似合うよ。脚長いし綺麗だし。それにそのオッパイ。アピールしない手はないって!て事でこれ試着して。」
「…マジで…?」
「マジです。」
「…着なきゃダメ…?」
「ダメです。ハイ。」
マギーは華英からデニム生地のホットパンツと白の肩紐へそ出しタンクトップを受け取った。マギーは顔を困惑させたが、華英に背中を押されて試着室に押し込められた。
「着替えてる間に他の服を選んで来るから、終わったら言ってね?」
「う、うん…」
華英はカーテンを閉めると店内を物色し始める。
(無理だわ、これ…)
そう思いながら溜息をつく。しかし試着しないと華英がうるさいので仕方なく服を脱ぎ始める。
(これ、ブラジャー取らないとダメよね…)
肩紐なのでブラジャーの紐が見えるのも何だと思いながらブラジャーを脱ぐ。そしてホットパンツを履きタンクトップを着て見た。姿見を見たマギーはすぐに思った。
(え、エロっ!!)
と。自分の姿を見て、まるで夜の街のエッチな店の店員みたいだと思った。一言、いやらしい。そんな感じであった。