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海外赴任
【フェチ/マニア 官能小説】

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ダリアの引継ぎ-7

ガレージにグランドクラスを停めて、リビングに入ると早速エレナは湯船を沸かしに浴室に向かっていた。ダリアのプレゼントを部屋に置いて部屋着に着替えた僕は、リビングでラグビー中継を眺めていた。

「エレナ、ビールを取ってくれるか」
「小瓶でいい?」

頷いた僕の前に、瓶ビールとピクルスの小鉢を置いてくれていた。僕が寝てる間に用意したエレナの手料理だった。

「エレナ。料理上手だね」
「これは私の仕事よ。問題ないよ」

まだドレススカートにヒールを履いてるエレナに、着替えて良いと伝えて湯船が沸くのを待っていた。エレナは部屋着に着替えて夕食の用意に取り掛かったようだった。

「先に入るよ」
「わたしが洗ってあげなくても大丈夫?」
「今日はいいよ」

料理を急ぐエレナを置いて、ひとりでゆっくり湯船に浸かって身体をほぐし、バスローブを羽織ってリビングに戻っていた。

テーブルに置かれた夕食は、豆を炒めた地元料理と香辛料を絡めたサフランとポテトが美味しいそうに並べられていた。

「わたしも、湯船に入ってくる。OK?」
「勿論だ。とても美味しいそうな料理だ。ありがとな、エレナ」
「わたしはプロよ。美味しいに決まってるわ」

大人びたウインクを決めて浴室に向かっていった。本当に美味しい料理を食べ終えた僕はエレナと始まる今日の夜に心が踊るように気持ちが高まってしまっていた。

浴室から上がったエレナは、テーブルの食器を片付けてダイニングを片付け始めていた。

「エレナ、夕食はどうした?」
「作りながら頂いたわ。それに、わたしは家政婦よ、あなたと一緒に馴れ馴れしく食べれないのよ」
「エレナ、昨日も言ったけど食べ物と飲み物は自由だ。だから、一緒に食べたかったら同じように用意すればいいし、ひとりで食べたければ好きなものを頼んで好きに食べていい。分かるか?」
「優しいわね。わたしは幸せよ」

食洗機を回しながらホッとしたように笑っていた。浴室から上がったエレナは昨日と同じように、タンクトップにジーンズ生地のホットパンツ姿だった。テーブルを拭くエレナのタンクトップには相変わらずピンク色の乳首が分かりやすく立ち上がっていた。長い髪を後ろで巻き上げるように留められ、テーブルの奥に手を伸ばすたびに丸いお尻が瑞々しいく弾んでいた。細く締まったウエストが、テーブルを磨くたびにデカい胸に押し上げられたタンクトップの裾から覗かせていた。溜息がでるほど美しいスタイルだった。ダイニングを一生懸命に片付ける姿に、エレナは文句なしのプロの家政婦だと認めていた。

ダイニングの片付けをひと通り終えたエレナは、ジンジャーエールとバニラアイスを持って僕の隣に腰を下ろして深く息を吐いていた。

「お疲れさま。今日もありがとう」
「やだ、これがわたしの仕事よ」
「その通りだが、よく働いてくれて助かるよ」
「どういたしまして。アイスいただくわね」

後ろに留めた髪を解いて髪留めゴムをくわえて長い髪をときほぐしていた。両手をあげて無防備に若い脇を露わに髪を解くエレナは、プリンのように揺れるデカい胸を見つめる僕に微笑んでいるようだった。苦笑いした僕は冷蔵庫に移動して瓶ビールを取り出してエレナの向かいに腰を下ろしていた。

「ゆってくれれば取ってきたのよ」
「いや、良いんだ。自分で取りたい時もある」
「でも、何でもいいから私を頼ってね」

顔を傾けて凄まじい笑顔で僕を見つめていた。こんな素顔を魅せられたら大抵の男は恋に落ちる笑顔だった。エレナには敵いそうもなかった。グラスを取ってきたエレナは、瓶ビールを手に取り泡を確かめながら注いでくれていた。呆気に取られた僕は、エレナを文句なしにいい女だと認めることしかできなかった。


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