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5センチの景色
【女性向け 官能小説】

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そこにいた皆は、私の愚痴を「はいはい」と受け流し
他の部の女子の先輩たちは
「仕事になれたら社内合コンセッティングしてあげるわね」
と笑った。

おねー様たちは沢山社内合コンしてるんだろうなぁ〜

大手商社で、色々な仕事がしてみたい!と思って
何倍もの難関をかいくぐって内定をもらった。

入社後の長期研修を終えて配属先が決まってみれば
会社で1番の花形と言われる経営管理だった。

嬉しかったけど・・・

近頃ふと思う。

経営管理が『花形』なのは、男性社員のみ、なんじゃないか?と。

出世が暗黙の了解で確約されている経営管理。
エリート中のエリートが集うって言うけど
私は自分をそこまで評価していない。

明らかに経管の先輩たちには劣ると思うんだよね。

確かに大きな案件をスマートにこなして
みんな大声では言わないけど、凄い収入だって魅力のはずだ。

彼氏や結婚相手には最高の条件だろう。

花形だよ。認めるよ。

でも女子にとっては・・・?

仕事が忙し過ぎてデートはドタキャン(彼氏がいた場合の話です)
疲れすぎて、ご飯を作ってあげるなんて気力は残ってない(彼氏がいた場合の話です)
資料を集めるのに走りまわってスーツは着崩れ(私だけ?)

これって女子にとって花形かしら?

いささか疑問だよねっ!




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