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目覚めの失恋
【熟女/人妻 官能小説】

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エアーラブ-1

そんなラインを通しての二人の信頼関係ができつつある朝の事だった。人身事故の影響で電車が遅れていた。15分遅れで来た電車は扉が開くと、乗る隙間がないぐらい満員電車になっていた。ドアのすぐ入り口に弘樹クンが立っていて、自分の胸に押し込んで乗ってくださいというようなゼスチャーをしたので、彼にしがみつくような感じで乗り込むと彼は私が落ちないように腰に手を廻し支えていた。扉が閉まるとより密着度が高まって、胸から首元にかけて顔がひっつきそうになる。爽やかな香水に混じって微かに彼の体臭が感じられ、体中が熱くなる。彼の硬直したものが腰の辺りに当たり、裸で抱き合ってるような感覚になる。下着の中はたっぷりと湿っていることは自覚できていた。彼は私の耳に唇をそっと触れてくる。ゾワッとして漏れた吐息が聞こえてないかとヒヤヒヤする。ダメよと首を振るのが精いっぱいだったが、体は紛れもなく弘樹クンを欲していた。それでもなんとかお互いの欲望を耐えしのいで目的の駅まで辿り着き密着から解放された。降りても近所の人に見られてないかという不安と恥ずかしさで、弘樹クンの顔を見ずにそのまま改札を出てパートに向かったが、仕事から帰って真っ先に弘樹クンのラインを確認した。

【今日は佐有里さんに
キスしたくてたまらなかった】

       【何言ってるのよ…
         子持ちの主婦に…】

【佐有里さんの感じた声…
耳を離れません】

       【聞かれてたのね…。
         恥ずかしいわ…】


突然ライン電話が鳴る。弘樹クンからだ。

「佐有里さん…、家ですか?」

「そうだけど…、どうしたの?」

「佐有里さんの今朝の声、もう一度聞かせてくれませんか? 仕事が手につかなくて…」

彼の体臭、硬くなった下半身、耳に触れた唇の感触が蘇る…。

「うーん……、仕方ないねー。聞かせたらちゃんと仕事するのよ。」

「本当ですか⁉」

「うん…。どうすればいい?」

「服とブラを捲り上げて、乳首を指で擦ってごらん。」

「ちょっと待ってね…、触ったよ…。」

いかにも今から始めたみたいに演じたが、実はラインの時から服に手を入れて存分に乳首を弄っていた。

「どんな風になってるの? 言ってごらん。」

「すごく硬くなって敏感になってる…。」

8つも年下の男に命令されて淫らな痴態を晒していると思うと余計に淫らな気分になり、思わず吐息が漏れる。

「可愛い声だね。じゃあ手を下ろしていってパンツの上からなぞってごらん。」

パンツの上からでも指が湿るぐらい溢れていた。

「あんっ、気持ちよくなっちゃうわ、いっぱい声出ちゃう…。」

「激しく擦っていっぱい声出してごらん。」

さっきより激しく擦ると喘ぐ声を抑えきれなくなった。

「可愛い鳴き声だね。もっといっぱい鳴いてごらん。」

もう布を通してもはっきりわかるぐらいクリトリスがいきり立ち、直に触れた瞬間いってしまいそうな感覚になる。

「直に触れたいの? まだダメだよ。」

見透かされてるように弄ぶ。

「お願いっ! 直に触らせて。」

追い詰められたメス犬の鳴き声のように懇願すると

「仕方ないな…。イっていいよ。」

許しをもらうとパンツの脇から指を入れ、硬く尖がったクリトリスを弾くように擦ると、体全体がビクンっとなり、

「いやーっ、いっっ、ちゃうっーー!!」

と絶叫しながら絶頂を迎えて果てた。暫く頭がボーっとしてぐったりしたが、受話器から彼の声が聞こえた。

「清楚で可憐な佐有里さんの痴態を音で感じて凄い興奮しました。ドキドキしました。」

「こんなに大胆になって、恥ずかしいわ…。…仕事頑張ってね。じゃあね。」

電話を切ったが、自己嫌悪になる。自慰行為の事ではない。これでは不貞行為と同じではないかと思い、思わず顔を手で覆いため息をつく。近いうちに本当の不貞行為が迫ってるような気がしてくる。いや期待しているだろうし、ダメだと思っていても止める事ができない事はもう自分でもわかっている。もう彼からのお誘いがないことを祈るしかないのだろう。夫と娘を思い浮かべて何度も謝ってみたが、心のそわそわがやむはずもなかった。


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