投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

目覚めの失恋
【熟女/人妻 官能小説】

目覚めの失恋の最初へ 目覚めの失恋 8 目覚めの失恋 10 目覚めの失恋の最後へ

妄想-1

意図せぬ非日常の翌日は穏やかな朝を迎えた。娘と主人を送り出して急いでパートの準備をする。昨日買った新しい服でコーディネートして姿見で確認する。よしっと心の中で唱え、いつもの電車に向かう。絶対に視線に気付かれないように傘の青年を探し、確認する。私の姿を見てくれているだろうかと都合よく想像していたが、ふいに昨日の悪夢が脳裏を霞め、逆に見られてる事が恥ずかしく感じてきた。下腹部の辺りがジュワっとした。昨日の回想を振り払い、青年の笑顔を思い出してみると少し落ち着いた。改札でタイミングが合うようにゆっくり電車を降りて、歩調で調整する。鼓動が高鳴り、ドキドキしている。改札の前で目が合った。青年は会釈をしてくれたので私も彼を見つめながら会釈をする。心拍数が最大になった。彼は足早に職場であろう方向に去っていく。私はまるで学生に戻ったみたいな気持ちに呆れる。いい歳したおばさんが…とにやけながら心の中で自虐した。職場に着くと、同僚が少し驚いた顔をして、

「辻井さん、なんか雰囲気違うー。」

「辻井さん、もしかして…今日なんかあるんですか?」

意味深な笑みで同僚達に次々といじられた。

「特に何もないけど、久しぶりに服を買ってみたから…」

「なんか怪しいねぇ。」

と声を揃えて言われ、照れ笑いをしたが、内心、やっぱり女は鋭いなと感心していた。夫にも昨晩に服を買ったことは報告したが全然関心はなさそうだった。

パートが終わって帰るときにまた同僚達に

「辻井さん、これからデートでしょ?楽しんでね。」

とからかわれたが

「いえいえ、何もないので真っ直ぐ帰りますよ。」

と笑いながら返答し帰路についた。今日は娘も6時間授業の日で、帰宅するまでにはまだかなりゆとりの時間があった。帰りに買った昼食を食べた後、秘密の隠し場所から、以前クリニックに置いてあった婦人誌のSEX特集号を取り出してベッドで広げてみる。夫とのセックスレス解消のヒントになるかもと持ち帰ったものだが、セックスレスの解消には役立たなかった。その代わり、今まで知らなかった性の世界や色んな情報が載っていて、自分で言うのもなんだが、鼻息を荒くして読んだものだ。スマホでアダルト動画が見れる事や、女性向けのアダルト動画サイトがある事、アダルトグッズの情報やGスポットの良さに関する事も全てこの雑誌から得たのだった。昨日一瞬で絶頂させられた電マの事も載っていた。いつも視聴する女性向けの動画サイトではなく、男性向けの動画サイトのURLを雑誌から見つけ接続してみる。トップの画面からしてまがまがしいというか卑猥な感じである。検索欄にファッションチェックと入れてみる。すぐに数本の動画がピックアップされた。タイトルを見ると、「人妻ナンパ、アンケートと称して電マ責めで主婦絶叫‼」となっていて、心拍数が上がる。急いでクリックして再生してみるとまさに昨日の私のようにアンケートで釣られた主婦が広いワンボックスの車内でなし崩し的に口説かれて、破廉恥な姿を晒していた。そして私は途中で逃げたが、この主婦はホテルに移動してセックスをしていた。何本か同様の動画を見たが、全てセックスで絶頂するまで収められており、途中で逃げて良かったと思いながらも、セックスで満足した顔している動画の主婦達を少し羨ましくも感じた。石井さんの出てる動画は見当たらなかったのでそれも私をホッとさせた。私のは大丈夫、と自分に言い聞かせた。下着の中に手を入れて見ると十分にアソコが湿ってヌルヌルとしていた。アンケートで自慰に関して嘘を答えた事を思い出した。秘密の場所からカラフルな小型の玩具を取り出して、スイッチを入れてクリトリスに押し当てる。この一人のささやかな愉しみはほとんど毎日行っている。昨日行かなかったホテルでの続きをまた妄想する。相手は石井さんではなく傘の青年だ。昨晩の石井さんとの妄想は激しく犯される妄想だったが、傘の青年とは愛し合うような濃密なセックスを妄想していた。キスの妄想だけで胸が締め付けられ、玩具を押し当てた敏感な部分はより尖って敏感になる。やがて彼の逞しいアレが私の中に入ってくる。さっきより強く玩具を押し当てる。昨晩は我慢した喘ぎ声を遠慮なく発する。今度は四つん這いになって玩具を押し当て、彼に腰を持ち上げられてバックからグラインドされる姿を妄想する。一番奥の所を激しく突かれて絶頂する妄想をリアルの快感と重ね合わせて絶頂を迎えた。ごろんと仰向けになって脱力する。彼と不倫したいの?いやいや、妄想だけで十分。きっとこんな保証された幸せなんてないし、それを犠牲にする程、私は愚かな人間じゃないもの…。そう言い聞かせながら彼の笑顔を思い出して切なさが少しこみ上げてきた。


目覚めの失恋の最初へ 目覚めの失恋 8 目覚めの失恋 10 目覚めの失恋の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前