浴室での生挿入-1
暗闇のなか、リビングを抜けて浴室へと向かう。脱衣所の明かりがついているので、二人がそのなかにいるのは間違いなさそうだった。
聡志は外から脱衣所の気配を伺い、二人がすでに浴室にまで入っていることを確認すると、ゆっくりと扉を開けた。
浴室の半透明になっているプラスチック扉の向こうには二人のシルエットが浮かんで見える。聡志はなるべく浴室の扉から離れた位置で息を殺していた。
ピチャッ、ピチャッという音が聞こえる。それと同時に、妻の苦しそうな声も聞こえてくる。脱衣所から見える二人のシルエットは、武史は立っているが、妻はその股間に跪いているようである。
妻の顔が前後にゆっくりと動いており、その口からは長大な一物が出たり入ったりしている。
(俺よりもデカいな・・。あのやろう・・、綾子に咥えさせるなんて・・)
薄い扉を挟んで、二人の距離まではわずか二、三メートルほどである。普段はフェラチオを嫌がる綾子が、見ず知らずの男のものを口にしている光景を目の前で見せられると、もう勃起しないと思っていた聡志の股間が再び膨らみ始めた。
「おい、もっと奥まで咥えろ。もっとだ・・」
先ほど、綾子を強引に浴室へと引っ張り込んだ武史は、シャワーでさっと肉棒にこびりついた精液を洗い流すと、すぐに綾子を跪かせた。それでも嫌がるそぶりを見せた綾子だったが、観念したように男のものへと舌を這わせていったのだ。
「おい、手は玉を握れ! 優しくだぞ・・。そうだ・・。いいぞ・・。普段、旦那にはしてやらねぇのか?」
その光景を半透明ガラス越しに見ていた聡志の手は、思わず力強く握っていた。
(綾子・・。他の男にそこまでするんじゃない・・。くそっ!)
自分が出張で不在の夜、まさか自慢の妻が他の男をこんなふうに喜ばせているとは、言葉では言い表せないほどの感情を聡志に生じさせた。
浴室から「ゲホッ、ゲホッ」という綾子の声が聞こえてきた。どうやら喉奥まで咥え込みすぎたようだった。
「よ〜し、とりあえずここまでで許してやるか」
そう言った武史と妻のシルエットに動きが見えた。どうやら浴室に置いてあるプラスチック製のイスに武史が座ったようだった。
「ボディソープ持って、俺に背中を向けてここに座れ」
「えっ!? えっ? ここに・・ですか・・?」
綾子が戸惑うのも無理はなかった。そこには武史のビンビンに直立した肉棒が突き出ており、そこに座ってしまえば、それは挿入されることを意味している。
「あ・・、あの・・。ゴムは・・?」
残り二枚の避妊具は、綾子の寝室に置いてきたままだった。そのやりとりをすぐ側で聞いている聡志も、思わずゴクッと生唾を飲み込んだ。
「今はお前のオッパイを堪能したいだけだ。チンポは股のあいだに挟んでおけ」
それを聞いた綾子は、男にボディソープを手渡すと、背中を向けてゆっくり腰を沈めていった。
(私が座って重くないのかしら・・)
綾子は男の逞しい肉体をチラッと見てから、ゆっくりと体重を預けていく。すぐに男の分厚い胸板が背中に当たるのが感じられた。そして、その天に向かってそびえ立つ肉棒を自分の股の間へと挟み込んだ。
その後、武史はボディソープを手に取ると、後ろから綾子の胸を揉みしだいていった。夫の聡志からしても、妻の胸は他人に自慢できるほどだった。白く張りのある巨乳。うっすらピンク色の乳首。感度もなかなかであり、結婚当初は飽きずに妻の胸を揉みしだいていたことを思い出す。
浴室では二人のやりとりが続いている。「何カップだ?」「Fです」「旦那に揉まれてるのか?」「最近はありません」などの質問攻めにあっている。
そのなかでも聡志が一番興味をそそられた内容が「経験人数は何人だ?」の質問だった。それは聡志も聞いたことがなかった。結局、妻が答えることはなかったが、その後も武史の質問攻めは続いていた。
武史は質問をしながらも常に後ろから豊乳を揉みしだき続け、白い首筋に舌を這わせて綾子の感度を上げていった。
「おい、乳首ビンビンじゃねぇか。お前も感じてるんだろ? それにしても、このロケットオッパイたまんねぇな・・」
武史は優しく揉みしだいていたかと思うと、時折指がめり込むほど強く鷲づかんだりと、強弱をつけながらひたすら胸と乳首への愛撫を続けた。
(綾子のやつ・・。感じてるのを我慢してるのか・・)
扉の外で様子をうかがっている聡志は、妻の表情が気になってしょうがなかった。時折、「ううっ」という声は聞こえてくるが、喘ぎ声とまではいかないものだった。
しかし、しばらくすると浴室のなかから妻の「あっ!」という大きな声が聞こえてきたのだ。聡志は目を凝らして中の様子をうかがった。武史が腰をわずかに突き上げており、それに伴ってわずかではあるが、妻の身体が上下に揺れている。
(おい・・、まさか・・)
二人は避妊具を着けていないはずである。一瞬、二人の生結合を疑った聡志だったが、二人のその後の会話からすぐに状況を理解できた。
いわゆる「素股」というやつで、どうやら股のあいだに挟んだまま、武史が腰を動かしているようだった。その上下運動が綾子のクリトリスを刺激しているらしく、声を抑えきれないでいるようだった。