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調教学園寮夜話
【学園物 官能小説】

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第18話『寮監の誕生日』-3

 さっき5発打ったところではあるけれど、追加で5発ぶつくらいなら、別に構わないだろうという――そんな安易な発想に基づく裁定に、けれども【A4番】は先ほどのようにお尻を出すことはなく、ニッコリ笑った。

「あの、あちらに、わたくしより先に寮監様に用がある者がおります。 すぐに鞭を頂戴したいのは山々ですが……列に割り込む形は、逆に失礼と存じますの。 最後尾に並びますので、改めてわたくしの順番が参りましたときに、ご指導をよろしくお願いしますわ」

「……はぁ?」

 鞭を構えたまま固まる9号教官。 人の気配に振り返ると、

「え、え……な、なにこれ……!?」

 ズラリ、寮生が勢ぞろいだ。 おそらく【A4番】を鞭打つ間に現れたのだろう、Bグループ生たちが1列になって、りょ9号教官の背後に並んでいた。 目をパチクリさせる9号に、次々と寮生が罪を申告する。

「失礼します! さきほどマスターベーション時に気持ち良すぎて喘いでしまいました! みっともない声をあげた牝のオマンコを、どうかご指導願います!」

「え?」

「失礼します! マスターベーションと表現すべき状況で、つい『オナニー』というはしたない単語を発してしまいました。 不遜な私の性根を、どうか鞭で鍛え直してください!」

「は?」

「失礼します! クリトリスオナニーでイクことに慣れ過ぎて、床でオナるときもクリトリスが床にこすれて、結局クリトリスオナニーになってしまいます! 床でイケないフル勃起クリトリスを、どうか躾けてくださいませ!」

「……へ?」

 わぁわぁ、がやがや。 てんでバラバラ好き勝手に、のべつまくなしに自分から罪を言い募る寮生たち。 そんな寮生たちの背後では【A5番】が列を整理誘導している。 列の最後尾に駆け寄った【A4番】は、【A5番】と二言三言、言葉を交わすと、そそくさと列最後尾に並んだ。 

「……」

 なんとなくではあるが、9号教官は状況を理解した。 何が目的かは分からないが、自分をからかって遊んでいるとしたら、その度胸は高く評価していいだろう。 鞭で打たれたいのなら、お望み通り、全力でお尻をひっぱたくだけだ。 幸い弾性のある革鞭だから、特別強烈な一撃を生意気なお尻連中に刻むまで。

「分かりました。 さっさと手をついてお尻を出しなさい」

 列先頭の【B29番】に、顎で壁を指し示す。

「はいっ。 よろしくお願いいたします!」

 すぐさま壁に駆け寄り、スカートを托す【B29番】。 Aグループ生とは違ってパンツの着用が認められていないため、締まったお尻が剥きだしだ。 

「そっちがそのつもりなら、こっちも手加減しませんからね。 しっかりカウントなさいよ――」

 鞭を握った右手を思いきり振り上げて、一転全力で振り下ろす。

 ヒュッ――ばしぃっ!

 乾いた音がお尻に弾け、

「ひとぉつっ! ありがとうございまぁす!」

 悲鳴というべきか、悶絶というべきか、それとも理性をともなった報告というべきだろうか。 どちらにしても澄んだ絶叫――どことなく楽しそうな――が、史性寮裏庭に木霊した。



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