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無色。
【その他 官能小説】

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無色。〜虹〜-2

好きな人だったら尚更。
全部知りたいってそう思うからこそ悲しくなるし、相手の一面を知らない自分に腹が立つ。
「馬鹿だな〜…」
崇史は苦笑してそうこぼした。
「は?!」
一華はバッと振り返る。
「俺ら。」
クックッと喉を鳴らしながら、崇史は笑う。
「え〜?何それ…」
一華はわけがわからないような顔した。
「俺も同じだから。」
その顔を見て、崇史はブッと吹く。
「俺も時々そう思う時がある。」
「…。」
不機嫌そうな一華の頭を撫でると、一華は少しだけ機嫌が直った気がした。
「じゃあさ…解決法とかはないの?」
「解決法?」
崇史はう〜んと唸る。
「あ!!」
「何?」
「手出して。」
「えぇ〜?」
「ほらッ」
「…手繋いだだけじゃない。」
「まぁ実質的にはね。」
「…ふ〜ん。その意図がわかった。」
「…」
「照れてる〜?」
「五月蝿い…」
「零れ落ちる前に捕まえる…ね?」
「…。」
一華はまた頬から髪の毛を払う。薄く笑った唇が何とも綺麗で…
崇史は目を細めた。
「…ッ」
崇史は一華の唇を指でなぞり、軽く口付ける。
「正解…」
「ご褒美のつもり?」
「うん。物足りない?」
「…」
ちょっと意地悪しすぎたかな…と崇史は思った。なぜなら、一華は下を向いたまま何も言わなくなったから。
「一華、冗談…ッッん」
崇史が口を開いたと思うと、一華は荒々しく崇史の唇を奪う。
「ッん…」
一華の小さな舌が崇史の口の中に侵入して、崇史の舌と絡み合った。
唇が離れると、つぅッと唾液が零れる。
「全然足りない。」
「え…」
「崇史、もっと…ご褒美頂戴?」
切れ長の瞳にガッチリ捕らえられ、気持ちまでも鷲掴みにされたような気がした。
「…いいよ。」
太ももを撫でながら、一華を横たわらせる。
そしてキスを落としながら、スカートを脱がせる。
それがいつもの愛し方。
「崇史…」
一華は崇史に腕を回して腰を浮かした。一華がノッてきている証拠。
トップスを脱がして、下着だけの姿にする。
「ね…触って?」
一華は足を広げた。下着にうっすらとシミがついている。
「積極的だな。」
「うん…あたし、崇史とエッチしたかったから…」
キスしたら濡れちゃった、と彼女は笑った。いつも崇史に向けられる笑顔だった。
「そっか…」
ちょっと恥ずかしかったけど、嬉しい…。
崇史はショーツを足首まで下ろした。
「…これ、俺がさわんなくても入んじゃね?」
陰部は妖しく光輝き、崇史を誘う。
「マジ?」
一華は自分の陰部に目を移した。
「わ…本当だ…」
その光景は何ともいやらしく、崇史を興奮させるのに充分だった。


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