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調教学園寮夜話
【学園物 官能小説】

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第16話『球技大会』-3

 最後は『水球』に使用した第二プールの撤収である。 これが最後にして最大の難物だ。 少女たちは水底にある『排水蓋』を使わずに、水深15メートルの深水プールを空にして、藻や黴を清掃しなければならない。 しかも吸引ポンプやバケツのような気が利いた道具は用意されておらず、そもそも『手』を使うことがご法度だ。

 少女たちに与えられた道具は特殊ゴム製の減圧ホースが70本。 Bグループ生とCグループ生が同室同士1組になり、Cグループの口から肛門へゴムホースを挿入した。 柔軟性抜群かつ表面が粘性の特殊ゴムであり、入り組んだ小腸、大腸もものともせず、口から押し込めばやがて肛門から顔を出す……もちろん込みあげる吐気や、体の中を掻き回される違和感、腸をほじられる掻痒感、喉を絶え間なく擦られる激痛に耐えて、ジッとしていられればの話だ。

身体中を一本のホースで貫通され、口とお尻からホースの両端を出した格好で固まるCグループ生。 ここでCグループ生は顔と口をホースの先端ごと水面につる。 Bグループ生はお尻から出たホースの先を咥え、全力でプールの水を吸引した。 やがてプールの水がCグループ生の体内ホースを通り、お尻から溢れればしめたもの。 Bグループ生はCグループ生のお尻から伸びたホースをプールの外まで引っ張り出し、プール水面より下まで引っ張り下ろす。 あとはサイフォンの原理により、プールの水がCグループ生内のホースを通ってプール外へ排出される寸法だ。 

Cグループ生は汚水が体内を駆け抜ける苦悶に耐え、口から水を吸い込み続ける。 Bグループ生は尻側のホース末端が水面より上にならないよう引っ張り続ける。 かくして35本のホースが協力し、プールサイドで清掃を開始した2時間後、第二プールの水は空になった。 最後にプール底に残った水は、全員で協力して舐めいで胃に収めた。 プールの壁についた汚れも、排水溝に溜まった髪や名状しがたい汚物集団もまた、舌で丁寧に舐めとった。 明日のご挨拶における排尿排便は、量も匂いも色も繊維も、さぞ特異なモノになることだろう。

 片づけを終え寮に戻る足取りは、身体を酷使したCグループ生はもちろんのこと、片づけを頑張ったBグループ生、準備から進行まで陰日向なく立ち回ったAグループ生ともに、疲労困憊で重々しい。 そんな史性寮生を待っていたのは、異臭を放つ史性寮だった。 一嗅ぎしただけですぐわかる。 アンモニアの饐えた薫り……アミノ酸が腐った臭い……寮の壁際にこんもり盛られた茶色い塊と、壁を濡らす黄色い沁み。 どれもヒトの排泄物だ。 

 初体験のCグループ生は、事情が呑み込めず唖然としていた。 一方過去に経験があるB・C生は溜息をつく。 少女たちを迎えた汚辱の正体は、1組……湿実寮に伝わる『勝利のマーキング』だ。 寮絡みで勝利したとき、湿実寮ではCグループ生を強制し、相手寮に脱糞、放尿させて自らの優位を『匂いづけ』するという、悪趣味な伝統があった。 今回のように不可解な判定であれば、そういうことは遠慮するかと思っていたが――敗者への配慮など無用とばかり、大量の汚物が撒かれている。

 既に疲れきっていて、可能なら泥のように眠りたい。 けれど、一晩汚物を放置してどうなるか、誰もがよぉく知っている。 野外であるためさっそくハエがたかり始めた茶色い塊を、丁寧に手で掬って『ご挨拶場』にもってゆく史性寮生たち。 少女たちは泣きだしても可笑しくないところを、予想に反し自嘲的に笑っていた。 どんな展開であろうと負けは負け……全学年で勝利して、圧倒的差で『水球戦』に持ち込めなかった時点で、綱渡りでしかない勝利への道だった。 盤石に築けなかった自分たちのミスといえばそれまでだ。 湿実寮の連中は、汚物による追い打ちでもって、史性寮の甘さを教えてくれた……誰もはっきりと言葉にはしなかったけれど、漠然とそんな風に考えれば、目の前の現実は受け入れられる。 

 こうして球技大会へ向けた一週間は、一応の幕を下ろしはした。 ただ、それはあくまでBグループ生、Cグループ生の話に過ぎないわけで、彼女たちが知らない舞台裏では、寮監に『必ず勝つ』と約束したAグループ生による『ケジメ』が待っている。 どんな形でケジメをつけるか――過去の先輩方を参考に、これからAグループ生だけでもミーティングになる。 寮の最上級生たるもの、まだまだ夜は長いのだった。


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