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調教学園寮夜話
【学園物 官能小説】

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第16話『球技大会』-2

 最終競技の『水球』は、3チーム同時進行での『三つ巴戦』だ。 試合球は3つで、得点は『減点方式』、より多くボールをゴールに入れられたチームが敗けになる。 ゆえに各チーム戦略を総動員し、全体の得点状況を見極め、より高い順位を狙うべく1位のチームを蹴り落すのだが……趨勢が決定したのは序盤まもなくだった。 得点差6をひっくり返して優勝するには、湿実寮にせよ幽醍寮にせよ、史性寮を3位に落とす他はない。 1位を蹴落とすべく手を組んだ2寮に圧しに押され、ポコポコと10点以上を奪われてしまえば、もはや史性寮に浮かぶ目はなかった。

 残りの時間は実質的に湿実寮との1対1だ。 消沈して水面に漂うしかない史性寮を尻目に、2寮が互いに得点を許さないまま攻め合いの激戦を繰り広げる。 このまま同点引き分けか――と思われたタイムアップ間近、湿実寮の生徒会長が1点をあげて大歓声が起きた。 ほぼ全員が湿実寮の勝利を確信したことだろう。 けれど、そう簡単に幕は下りない。 それまで全く動かなかった史性寮全員が、一気に湿実寮へと突進する。 ずっと動かず休んでいたため、全員が試合開始直後の如く動きがいい。 幽醍寮と全力でぶつかり続けた湿実寮の面々は、勝ったと思った矢先の出来事に棒立ちだったし、対応する体力も残されていなかった。

 結局タイムアップのブザーと同時に【A4番】が1点を決め――『水球』の結果は湿実寮と幽醍寮が同点1位、史性寮3位になり、この場合は『1位に5点』、3位に『3点』が加わり、結果的に総合優勝は史性寮になる――史性寮全員が、さきほどの大歓声に勝るとも劣らない歓声をあげる。 呆然とする湿実寮をよそに盛りあがる史性寮……けれど、喜びは束の間で。

 主審を務めたのは前年度優勝寮である『湿実寮』寮監、41号教官。 学園では在籍年数が多いほど業務番号が大きくなる傾向があるが、『41』ともなれば、番号が示す通り比較的古参にあたる。 年次が多いほど権力をもつのは学園とて例外ではなく、41号教官もまた横槍にかけては人後に落ちない。 彼女が史性寮Aグループ生水球戦の『ブザービート』が『タイムアップと同時ではなく、タイムアップ後』という裁定を下したとき、史性寮の総合優勝は雲散霧消したのだった。 

 結果は1位湿実寮、2位史性寮、3位幽醍寮。

 後味が決して良くない大会だったものの、結果は結果、審判は審判だ。 内心どうあれ、表立って判定に文句をつける生徒などいない。 3つの陰唇が枯草模様に絡み合う『学園旗』を1組代表の生徒会長が受け取り、球技大会は幕を閉じた――。

 ――としたいものの、後片付けが残っている。 優勝した湿実寮の分は免除で、残りの2寮が協力してすべての会場を撤収だ。 屋外で使用したバスケット系、バレーボール系、ドッジボール系の用具は、すべて埃を払ってから室内用具入れに収納する。 埃は、膣洗浄液で撹拌したオマンコでもって拭う決まりだ。 大量のボールに跨り、愛液を分泌しようと陰核を擦りつけ、さもしく腰を振る少女たち。 まるでボールに自慰をする格好は敗者の姿に相応しい。 バスケットゴールや得点板といった用具は、屋外用具入れに持ってゆく。 野外用具についた土、砂は舌で舐めとることになっており、天板からローラーの隙間に至るまで、少女たちは顔を擦りつけて舌を伸ばす。 小さな隙間から裏の裏まで舐め啜る様子もまた、敗者の趣を滲ませるものだ。 片付けにかけて良い時間は多くない。 Cグループは当然として、AグループもBグループも総出で、手が余った生徒は石灰で引いた線に酸性の膣分泌液をまく。 中和してから地面にまぜこみ、一通りグラウンドは綺麗になった。



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