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憑依("うつせみ"から改題)
【SF 官能小説】

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緊縛緊迫禁忌禁断-3

 「やあ、お待たせしちゃったね。」
 ルナさんに膝枕したまま、俺も眠ってしまったようだ。
 「せっかく仲睦まじいところをすまないんだが、時間がないんだ、さっそく始めよう。」
 そう言って社長は部屋の奥にあるダブルサイズぐらいの大きなベッドを視線で示した。
 「何をする気だ?」
 「まあまあ、ご想像通りの事だよ。いつも通りするだけさ。」
 部屋の中には俺とルナさん、社長の他に、屈強そうな男と、油断のならない目をした有名私立女子学園の制服みたいなものを着た女が一人いた。
 「その子は紫の娘々(にゃんにゃん)。そっちは男。」
 「名前ぐらい付けてやれよ。」
 「男はどうでもいいよ。それに、名付けは自分でするんだよ。」
 「そうなの?」
 ルナさんは頷いた。
 「クライアントうけの良さそうな呼び名を自分でテキトーに決めろ、って言われたの。」
 「はあ?」
 「ちなみにオレは暗黒のヴァルキリーね。」
 「女神だろ、それ。」
 「ま、楽屋ネタはこのくらいにしようか。」
 俺の隣に座っていたルナさんが急に立ち上がった。そして、社長の姿が消えていた。
 「オマエ、またルナさんに入ったな!」
 「卑猥なこと言うなよ。」
 「う?」
 しまった。社長に気を取られている間に、男に入られた。
 ルナさんはゆっくりと歩いてベッドのそばまで行き、こっちへ向き直った。そして、ワンピースの胸元を両手で掴むと、一気にバリ、っと裾まで引き裂いた。その反動で大きめの胸が上下に揺れた。そのままビリビリ破いてボロ布になり果てたワンピースを床に落とすと、彼女の体を隠すものは下着だけになった。
 「やめて!何するんですか、社長。」
 「服を着たままじゃやりにくいじゃないか。」
 二人は同じ声で会話している。どちらもルナさんの口から発せられているのだからそうなる。
 「やめろ!」
 俺は当然助けようとしたが、中にいる男にがっちり抑え込まれて動けない。社長の手が背中に回った。ホックを外そうとしている。しかし、なかなかうまくいかない。
 「ねえ、紫ちゃん、外してくれないかな。」
 「えー、私ブラしたことないからよく分からないですー。」
 「え、今もノーブラなの?」
 「そうですよー。」
 「おお…後で社長室に来なさい。」
 「はーい。」
 二人がかりであーだこうだやっていたが、程なくホックは外され、肩紐もずらされてブラは剥ぎ取られた。ルナさんのハリのある乳房がぷるん、っと弾んだ。
 「やめろってば!」
 俺は見ていることしか出来ない。
 「何言ってるんだ、見たかったんだろ?キミも。」
 正直見たかった。けど、それはこんなふうにじゃない…。あ、いや、見ちゃったけど。相互憑依中に。
 「さて。」
 社長はルナさんの体でベッドの上に仰向けに寝転がった。
 すると、俺の体が急に動き出し、ベッドの上のルナさんにまたがり、パンティの両サイドに手をかけて一気にひきずりおろした。
 「あ!」
 「くそう…。」
 俺たちは二人とも何の抵抗も出来なかった。
 目の前にルナさんの茂みがある。その奥には小さな突起が見え隠れしている。俺の手が彼女の足を掴んで左右に広げていくに従って、それは次第にはっきりとその姿を現していった。
 「見ないで、ダメ!」
 「ごめん、どうにもならないんです。」
 両足が開き切ると、今度は膝が持ち上げられていった。
 「やめろってば!それにオマエ、俺の体にさせなくても自分で動けるだろ。」
 「うーん、それじゃつまらないからねえ。犯される方が興奮する。」
 「最低だな。」
 俺の顔がルナさんのその部分に近づいていく。茂みの一本一本のカール、谷間の両岸の柔らかそうな質感、ヌラリと光を反射する斜面と潤いをたたえた谷底までが、そのディテールを何一つ隠すものなく曝している。そして、ほのかに立ち上ってくるオンナの芳香。
 「さあ、来て…私のそこを可愛がって下さい。」
 「そんなこと思ってない!私の声でやめて下さい。」
 俺の口がスーっと下がっていき、ルナさんの敏感な先端をペロリと舌の先で撫でた。
 「あう…」
 俺の舌にはっきりと彼女の感触が伝わってきた。そして、その味も匂いも。
 俺の舌は止まらない。敏感な先端を縦横無尽に翻弄する。
 「う、うう、あはぁ、うぅ…」
 ルナさんは感じている。いつも冷静な彼女が、襲い掛かってくる快感に抗いきれずに悦びの声を漏らしている。
 「も、もうやめ…あうぅ!やめて…」
 彼女の谷間が潤いを増していく。俺の舌がそれを逃さず掬い取り、塗り付けるように舐め広げ、それがまた快楽を増幅させて湿り気を帯び…ルナさんの息がどんどん荒くなっていく。そして、どうすることも出来ずに乱れ始めた。
 「ああ、ああ!あぅ…うぅ、はあぁ…」
 もう拒否する言葉は出てこない。感じるままに声を漏らすことしか出来なくなっている。
 「さあ、そろそろ頃合いかな。」
 俺はベッドの上で立ち上がり、一枚、また一枚とゆっくり脱いでいった。ルナさんをみつめたまま。彼女の眼は潤んでいた。それはルナさんなのか社長なのかは分からない。
 俺の体がルナさんに覆いかぶさり、先端が彼女の入り口に当てがわれた。


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