投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

調教学園寮夜話
【学園物 官能小説】

調教学園寮夜話の最初へ 調教学園寮夜話 37 調教学園寮夜話 39 調教学園寮夜話の最後へ

第14話『球技大会会議』-3

 1枚目は『湿実寮』が担当するAグループ競技で、タイトルは『スリー・オン・スリー 〜変則バスケット競技〜』だった。 Aグループ生は必ず2名が副審にとられるため、Aグループ競技は3人以内で可能なものに限定される。 ルールは、3人組が攻守を決めてハーフコートでバスケットし、ボールのスチールで攻守交替という、ごくごくオーソドックスなものである。 平たくいえば、学園特有のオマンコなアレンジとは縁がない。 

「ルールはこれでOKじゃん。 っていうか、普通過ぎて拍子抜けしちゃった。 如いて変更するとしたら、10分クォーター(10分✕4)っていうのは、ウチらに向いてない気がするな。 ウチら全員瞬発力ないかわりに根性あるから、持久戦にもってった方がいい気がする。 20分ハーフにした方が、休憩が少ない分試合時間も短くなるし、いいんじゃないのって気がするかな〜」

 細則にザッと目を通し、最初に顔をあげたのは【A3番】だった。

「ところで、去年はテニスのダブルスだったように記憶しています。 あたし達の先輩が物凄く強くて、史性寮の圧勝だったって聞きました。 どうしたってAグループ戦は経験者が有利になるしかありませんけど……あたし達の中で、バスケットに経験者っていましたっけ……?」

 【A1番】が要綱から顔をあげて見回すも、誰も【A1番】と目を合わせない。 ということは、つまり全員バスケットの素人だった。

「えっ……だ、誰もいないんですか? あたしもヒトの事言えませんけど、これってすっごく不利なんじゃ……」

「そりゃそうだけど……しょうがないじゃん、いないもんはいないんだから。 自分らに背の高いのが揃ってるからって、1組のヤツ、露骨に我田引水しちゃってさ。 そうは問屋が卸さないってトコを見せつけちゃる。 2位狙いなんてケチなこといわないで、1組も3組も蹴散らすぞう」

「ええ〜……」

 ハの字眉を作って不安そうな【A1番】に対し、どこまで本気かは別として、【A3番】は堂々としていた。

「エース不在ってことは、ウチらは誰が出ても同じってこった。 如いてバスケに向いてそうなメンバーで組むとしたら……タッパ的にアコは決定だろ。 次は、まあ、ウチが出るよ。 3人目は……アイはちっこいからなしとして、アニーと寮長、どっちも身長は同じくらいじゃん。 ウチはアニーの方が向いてる気がするけど、どうする? やっぱしここは寮長がでとく?」

 向かいの【A4番】に水を向ける。

「うーん、わたくしでも構いませんが……寮長同士の会議や、審判の読み合わせ、備品管理や会場準備と諸々お仕事がありますの。 わたくしが選手になってしまうと、3人揃って練習する機会が少なくなるように思います。 出来ればアニーさんにお願いしたいですわ。 如何でしょう?」

 そういうと【A4番】は小首をかしげて隣を伺った。 【A2番】はチラリと【A4番】を見つめ、次いで周囲を見渡し、諦めたように首をポキポキと鳴らした。

「オッケー。 球技は得意じゃないけど、せいぜい足を引っ張らないよう頑張る。 だからしっかりサポートしてよね、 特にアミ。 あんたさり気に私にふりにかかってるでしょ……全部乗っかってあげるから、あんたがキャプテンやんなさい。       練習とか作戦とか、責任もって引っ張ってもらうからね」

「了解〜。 先輩方のAグループ生連勝記録、途絶えさせるわけにはいかないし。 泥船にのったつもりで、ウチに全部まかせんしゃい!」

 手をヒラヒラさせながら、【A3番】は楽しそうだ。 選手3名が決まり、必然的に【A1番】と【A4番】は副審になった。




調教学園寮夜話の最初へ 調教学園寮夜話 37 調教学園寮夜話 39 調教学園寮夜話の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前