ケイ、シングルマザー-4
4.
考えてみると、この前の生理から2週間、今日は受胎日に当たっていた。
今夜ヤスオと契れば、本当に妊娠するかも知れない。
(どうしよう)
日が落ちると、ケイは念入りにシャワーを浴びてヤスオを待った。
シーツを洗濯したものに換えた。
相談と言っても、ヤスオが求めてくるのは分っていた。
キッチンの冷蔵庫から、昼間買って置いた缶ビールとビーフジャーキーを出して、机の上に並べた。
女の部屋としては殺風景だが、荷物が増えるのは困るので、なるたけものを買わない様にしていた。
外に車の近づく音がして、部屋の前でヘッドライトが消えると、エンジンの音が止まった。
(ヤスオだ)
ケイは、ドアのノックを待った。
「僕の可愛いケイちゃん」
ヤスオは部屋に入ると、ケイを抱きすくめた。
ヤスオの固いものが、遠慮なくケイの下腹部を擦る。
あの甘く切ない、そして激しいオルガスムを待ち受けるケイには、心地よい感触であった。
腰が疼いて、股間が潤んでくるのが感じられた。
ベッドに二人並んで座ると、ヤスオはケイのお腹に手を当てた。
「僕の赤ちゃんは何処かな?」
「くすぐったいわ」
ケイは、ヤスオの手に自分の手を重ねた。
ヤスオの手は、ケイの手を乗せたまま腹の上を滑って、股間に伸びて行く。
「待って、お話が先よ。おビールもあるのよ」
「お話しは、もう終わったろう。産みなよ。今のままではでは結婚は出来ないけど、認知もするし、出来ることは何でもするよ。一番大変なのはケイだから、君が決心してくれるなら、ケイに僕の子を産んで欲しいな」