ケイ、シングルマザー-2
2.
ケイは自らの腕を自らの肩に巻きつけ、抱擁した。
身体を右下に向け、重なった上の腿を少し後ろに引いて、開いた股間に指を伸ばす。
指先に触れた花弁は、心なしか厚味を増していた。
これまでにも時として指先の感触を楽しむことがあったが、質感、性感とも自分ながら満足なものとは思えなかった。
それでも、花芯に中指の先端が触れると、ゾクっと電流が走った。
(ヤスオさん、弄って・・・あの時みたいに)
右手で左の上膊部を抱き締めると、左の指先を花芯の尾根に沿って擦り上げる。
「感じる」
膝小僧をシーツにめり込ませて、疼きに耐える。
腰が捩れ、花弁がひしゃげる。股間を割って更に指を伸ばすと、捩れた花弁の中に指が入る。そこにはヤスオへの想いが愛液となって、満ちていた。
「入れてちょうだい」
ケイは、上掛けを丸めて足を絡めると、手の甲を向うに、中指を突き立てて手前に向けた。
「ヤスオさん、愛してるのよ」
ケイは、指を膣口にあてがうと、腰をせり上げた。
絡めた足を絞り、丸めた上掛けを空いた手でかき寄せると、突きたてた指はあたかもヤスオのものかのようにケイの中に滑り込んだ。
ケイはあの夜のヤスオの歓喜に満ちた顔に気を集中した。
ケイが腰を煽ると、ヤスオもケイの中に深く入ってくる。
ベッドがギシギシと軋む。
ケイは、身体を反転させると上掛けに馬乗りになった。
ヤスオのものが更に激しく突き上げてくる。
花芯から電流が四方八方に広がる。
ケイは指を突きたてたまま、花弁と花芯を握り締めた。
(明日またシーツを洗わなくっちゃ)
手のひらを流れ、指の間から滴る愛液を気にしながら、ケイはヤスオに頬を寄せたまま昇天した。