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ガリガル!!
【コメディ 恋愛小説】

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ガリガル!!-2

そして昨日、月曜日のことです。友達にΑ介と別れたことを話しました。
「ギャッハハハハ…何それ!!コント?」
愛子が爆笑しました。何故笑うのでしょう?
「まぁ〜確かに彼氏も意味わかんない最低野郎だけどさぁ…」
葉月が由芽に目配せをします。
「柚子、本当にガリガルじゃないもんね」
「ガリガル?」
『ガリガル』って何でしょうか?
「ガーリンガァル」
愛子の英語の発音はピカイチなのです。
「Girl In Girlの略語ね、アタシ達でこないだ作ったんだ!」
「柚子のこと仲間外れにして…いつの間に!!」
「してないよ。柚子、先週お弁当食べてたら先生に呼ばれた時あったじゃん。あの時!」
「へぇ〜ガリガル…」
「女の子の中の女の子。柚子、英語苦手なんだからそうやって覚えてな」
由芽が柚子のほっぺを突きました。
ガリガル…正直、馬鹿にするなと思いました。そこまで苦手ではありません!!そんくらいわかります。
「まぢか!?とうとう柚子が破局というのはっ!」
「戻ってこい、俺たちの元へ!!」
どやどやとクラスの男子達が群がってきました。
「うるっさい!!柚子は女捨ててるって言われて、かなり傷付いてんだからっ」
柚子は叫びました。デリカシーの無い野性児共めっ!!しかし、またもや笑いが沸き上がりました。どうして柚子は笑われるのでしょう。
「今さら気付いたのかよぉ!!」
「おめぇはそのままでいんだよっ」
「そこが柚子のいいとこなんだって!!」
こうやって柚子達は毎日ワイワイガヤガヤしてるんです。御覧の通り、柚子は男友達はたくさんいます。が、その全員は確実に柚子を女として見ていません。普通に遊ぶし、飾らない自分だし、自然体でいられて楽っちゃあ楽なんです。なので、А介と付き合うことになった時、皆驚きまくっていたのです。「コレが女になるなんぞ、考えられん!」と…。
話がずれましたね。まあ、学校にいれば辛いことは大体忘れられます。たくさんの友達が忘れさせてくれるのです。だけど、夜はそうもいきません。一人悲しみに浸っているとメールの着信音です。
『よっ!!落ち込んでる!?そんな柚子のタメに合コンすることに決めましたぁ♪明日だからねっ?そんじゃ明日学校でねぇ〜☆』
葉月からです。明日合コンて…明日は普通に学校あるじゃんか…てゆーか、落ち込んでる!?って…相当落ち込んでるっつの!!など、心の中でツッコんでいました。でも…まあ…気分転換にはなるかもしれません。

気分転換どころじゃありませんでした。やはり、合コンの時間が近づくにつれなぜか気が重くなっていきました。メンバーはいつもの四人。柚子、葉月、愛子、由芽、そして他校の男子四人です。八人でカラオケに行きましたが、柚子には雑音にしか聞こえず、ひたすら酎ハイを一人、ガブガブ飲んでいました。そうです、やけ酒です。Α介を忘れるため、ペースはどんどん上がります。幸い柚子に話し掛ける輩はいませんでした。その時です。柚子は雑音の中に「二股」という言葉をハッキリ聞き取りました。なんなんでしょう…柚子の中で何かがプツンと切れたのです…。
「…おい、二股ってどんだけ辛いか知ってるのか!?柚子の知らないとこで彼氏が他の女とイチャコラしてんだよ!!されたことあるかっ?ねぇんだろ?軽々しくそんなこと言ってんじゃねぇよーっっ!!」
柚子は手近のマイクを引っ掴み、テーブルの上に乗っかっていました。皆、唖然としています。
「!?!?!?!?」
何とも言いようの無い違和感が柚子を襲いました。コレはヤバイと思い、柚子は口元を手で押さえ部屋を飛び出して行きました。
そして柚子はゲロったのです。心配して追い掛けて来てくれた皆の前で…。愛子は男の子を帰しました。葉月は柚子を介抱してくれました。由芽は胃薬を買ってきてくれました。そして、三人で柚子を家まで送ってくれました。三人の協力のおかげで今柚子は、スッキリ爽快な訳なんですっ!

わかってもらえました?スッキリな柚子はもう寝るだけでなんす。それでは、おやすみなさぁい…グォガァァ…。


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