投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

快楽堂治療院
【SM 官能小説】

快楽堂治療院の最初へ 快楽堂治療院 19 快楽堂治療院 21 快楽堂治療院の最後へ

快楽堂治療院3-6

トロ……
奈穂子の感じた何かが、溢れてくる。
(や、やだ!もしかして濡れてきちゃった?!)
ピクピクと体を揺らしながら、奈穂子は戸惑う。
神崎の立ち位置は自分の中心の真正面。ちょっと目を動かせば見えてしまうだろう…はしたない滴を漏れこぼす奈穂子の中心が。
(やだ…やだ…どうしよう…駄目よ京ちゃん、見ないで…)
心でいくらそう願っても、奈穂子の中心は全く聞き入れること無く、トロトロと流れ出しそうな勢いで蜜を溢れさせてくるのだった。
「問題は、こっちなんだよね…」
ボソッと呟いた神崎の手に、筒状の物体が握られている。
コードが繋がった先は、スイッチ部分のようだ。
(何かしら?…あれ)
ハァハァと激しく息を吐きながら、奈穂子は思った。
「ちょっと失礼」
そう言ったかと思うと、奈穂子の太股に神崎の手がかかった。
「ええっ?!」
布切れ一枚あてられていない自分の秘所が晒されてしまう!
そう思った奈穂子は、大きな声をあげた。
「やっ、だ、駄目ぇーーっ!」
「うわっ!」
奈穂子の声に驚いた神崎が、太股から手を離した。
「ど、どうしたの?」
ビックリしたような顔で奈穂子に訊ねる神崎。
(どうしたの?って…何よっ?!それっ!)
「ちょ、ちょっと…」
「ん?」
「は、恥ずかしいじゃないっ!」
「恥ずかしい?どうして??」
神崎は、奈穂子の言葉が全く理解出来ないといった顔で聞き返す。
「どうしてって…」
神崎のあまりに無邪気な様に、奈穂子の方が逆に返す言葉を失ってしまった。
「こっちをさっき親父に直してもらったんだけど…」
「僕や親父じゃ、直ったかどうか確認のしようが無いんだよ…」
「構造が違うだろ?性器の…」
“性器”とか“構造”とか、神崎の頭の中では、自分のこの大切な場所が、単なる医学的な肉体の一部位でしか無いのだ…
そう悟った奈穂子は、はしたない想像をしてしまう自分を少し恥じた。
(そうよ、医療行為なんだもの…歯医者さんで口を開けるのと同じなんだわ…)
これでも、看護婦の端くれである。
器具の安全確認をしないで患者さんに使用する事など、出来無いのだ…。
無理矢理あれこれと理由を付けて、奈穂子は自分自身を納得させていった。
「わかったわ。ごめんなさいね、恥ずかしがったりして」
神崎と目を合わすことは出来無いのか、少し俯きながら奈穂子はそう言った。
「ああ、よかった。」
神崎はそう言うと、一端スイッチを椅子の端に置き、その場を離れた。
ガサゴソと神崎が何かを探している間も、奈穂子の上半身に張り付けられたパットから、ピクピクと刺激が送られる。
奈穂子は、混乱した頭の中を整理しながらも、緩く強く与えられる刺激に、敏感に反応してしまうのだった。


快楽堂治療院の最初へ 快楽堂治療院 19 快楽堂治療院 21 快楽堂治療院の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前