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快楽堂治療院
【SM 官能小説】

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快楽堂治療院3-5

「気持ちいい」
素直な感想が漏れる。
神崎は、突然肩紐をはずす。
「えっ?!」
ペラリとめくられた治療着に、驚いた奈穂子が声を上げる。
「ん?」
丸見えになった乳房を、神崎が気にしている様子は無く、その堂々とした態度にかえって奈穂子の方が
(私が意識し過ぎなのかしら…)
などと思ってしまう。
治療で毎日たくさんの患者さんを見ているんだもの、いちいち気になんてしていられないのよね…
奈穂子は、恥ずかしがる自分の方がおかしいのだ、と無理に自分を納得させる。
それと同時に、自分の裸体に何の興味も示さない神崎に対して、少しムッとした。
(ちょっとくらいは意識してくれてもいいのに…)
これでも独身の乙女なのだ、毎日治療院を訪れるお婆さんたちと同じに見ないで欲しいわ…
そんな気持ちもこみ上げて、どうとでもなれ!と覚悟を決めた。
神崎の持つパットは、次々と奈穂子の脇の下や脇腹、そして乳房に当てられる。
「ひゃぅっ」
冷たいパットの感触に、思わず奈穂子の口から声が漏れる。
最後に残ったパットを、乳首に当てた。
「…ぁ」
「じゃあ、順に動かしてみるよ」
「う、うん…」
神崎は手元のスイッチを操作した。
…ピク…ピク…ピク
それぞれに置かれたパットが順番に振動を与えてゆく。
脇の下や脇腹から、緩い刺激が全身に広がって、奈穂子はじんわりと体が解れてゆくような気持ち良さを感じていた。
ピクッ…
「ぁん…」
乳房からも緩い刺激があがった。
手のひらで下から持ち上げられるような感触で、乳房がピクピクと動く。
じわじわとした心地よさが奈穂子の全身に広がってゆくようだ。
薄く目を閉じて、肩や脇腹、そして乳房に…上半身をほぐしてゆく快感を感じていた。
ピクッ…
「ぁんっ!」
突然、乳首に走った衝撃に声が漏れる。
神崎が動かしたスイッチが乳首のパットに電流を流した。
ピクッ、ピクッ、ピクッ…
規則的に訪れる刺激に、奈穂子の体が振るえる。
(…ん…んん…)
奈穂子は声が漏れないよう必死で堪えている。
(ゃ…やだ…変な声が出ちゃう…)
まさか喘ぎ声を出すわけにもいかないと、必死で堪えるが、乳首をキュウキュウと摘まれるような刺激に、つい息が荒くなってしまう。
「んふぅ…んふぅ」
目を堅く閉じ、眉を寄せ息を吐き続ける奈穂子の顔や体に赤味がさしてきた。
「体が暖かくなるでしょ?」
神崎は嬉しそうにそう言う。
「う、うん…気持ちいい…」
奈穂子は喘ぐようにそう答えた。
「少し刺激を強くするよ」
神崎が手元のスイッチを操作しながら言う。
「キャァァ…」
ビリビリビリ…
いきなり強い刺激を与えられ、悲鳴をあげる奈穂子。
「あ、ごめん、ごめん」
神崎は再びスイッチを操作する。
まるで何本もの手で、体中を撫でられたり揉まれたりしているような錯覚に、奈穂子は本気で感じてしまいそうだ。
「ぁぁん…ぁぁん…ぁん」
堪えていた喘ぎが、つい口からこぼれる。
神崎がスイッチを操作する度、弱い刺激を与えられる場所、強い刺激を与えられる場所…同時に様々な刺激を感じ、やがて奈穂子の上半身から下半身にも快感が伝わっていった。
キュッ…キュッ…
「ひゃぅん!」
弱い刺激を続けていた乳首の先に、急に与えられた強い刺激に、奈穂子の体がビクンと跳ねた。
まるで、乳首を指で摘まれ、ギュウギュウと上に引き上げられるような感触。
「ぁぁぁ…ぁぁ…」
奈穂子は、自分の意思とは全く関係なく、乳首が固く立ち上がりしこってゆくのを認め、同時に、もっと下の、体の深い部分から熱い何かが込み上げてくるのを感じていた。


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