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快楽堂治療院
【SM 官能小説】

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快楽堂治療院3-4

「さて、それじゃ何から始めましょうか?掃除?」
腕まくりをしながら奈穂子が言う。
「掃除は済んだんだ。それに、片づけもあらかた…」
「そう?じゃ、どうしたらいいかしら?私」
さっきから二人の様子をじっと見ていた徳太郎が、“我が意を得たり”といった顔で近づいた。
「やぁ!天の助けとはまさにこの事!」
「奈穂子君、君の助けが是非必要だ」
奈穂子の肩をポンポンと叩きながら、そう言った。
「私に出来る事なら何でも言って下さいね」
「お、親父…まさか?」
徳太郎の様子に、神崎がハッとしたように顔を上げる。
「何をしたらいいかしら?」
「治療院で使う道具の点検だ」
徳太郎は事も無げにそう言った。
「さっき点検して修理した品が、無事機能するか試してもらいたい。後、儂の作った新作も試してもらえたら嬉しいなぁ…」
最後の方は小声である。
「なんだ、そんな事?ええ、いいですよ」
奈穂子は簡単に頷いた。
「ちょ、ちょっと…」
神崎は、少し慌てるが医師としての使命感のようなものも同時に感じている。
この親子の実に厄介な点は、仕事が絡むと、普通の常識が通じなくなるところだ。
良い言葉で言えば“仕事熱心”“仕事に忠実”
悪く言えば…“非常識”…。
「本当にいい?」
念を押すような神崎の言葉に
「いいって言ってるでしょ」
奈穂子は笑顔でそう言った。
「じゃ、治療室の隣で着替えてきてね」
神崎が指をさす。
「着替え?」
意外な言葉に、奈穂子は首を傾げながら治療室の隣の小部屋へと向かった。
「キューゥン…」
マックが、小さく吠えると、前足の間に頭を突っ込んだ。


(な、何?!これ?!)
小部屋の中で奈穂子が逡巡している。
信じられないような治療着を手に、目を白黒させるばかりだ。
「着替え済んだ?」
隣で神崎が言っている。
「あ、え?…あの…まだ…」
「早くしてね。あ、そうそう、下着は脱いでね」
「ええっ?!」
ここの患者は皆この服を着ているのだろうか?
真っ赤になりながら奈穂子の頭に疑問がよぎる。
「あの…患者さんって皆これ着てるの?」
「そうだよ」
(信じられないけど…えーいっ!仕方無いっ!)
奈穂子は迷いを捨て治療着に着替えると、神崎の居る治療室に入って行った。
「あれ?駄目だよ、下着は脱いでって言ったでしょ?」
奈穂子の治療着の裾からチラチラと白いパンティが覗くのを見て、神崎が言う。
「えっ?!パンティも?!」
「うん、そう」
(マジ?!見えちゃうじゃん!)
奈穂子が脱げずにいると、痺れを切らせたように神崎が近づき、両手をパンティにかけた。
「あ!ちょっと!」
「脱がなきゃ」
「いいって、自分で脱ぐから!」
奈穂子は小部屋に駆け込み、とっさにパンティを脱いだ。
スースーと頼りない裾元を押さえながら再び治療室に入った奈穂子に、
「そこの椅子に座ってくれる?」
神崎がそう言う。
指さされた椅子にオズオズと座る。
(これ何かしら?)
椅子の間から張り出した二本の棒に首を傾げる。
「椅子、倒すよ」
そう言って神崎がスイッチを押すと、椅子の背がゆっくりと後ろに倒され、奈穂子の体も仰向けに倒れていった。
「キャア!」
短い裾がめくれ上がって、下半身が晒された感覚に悲鳴を上げる。
「ん?どうしたの?」
神崎は、気にする様子も無い。
「ちょ、ちょっと…驚いちゃって…」
奈穂子は、顔を真っ赤にしながらそう言った。
「これを試したいんだけど…」
そう言いながら、低周波治療機を手に近づく。
「痛みは無いと思うから…」
奈穂子の秘所近くに立ち、パット部分を治療着からむき出しになった首筋や肩に張り付ける。
「一番緩いところから始めるよ」
そう言ってスイッチを回す。
ピクピク…パットから定期的に振動が訪れる。
首筋や肩をゆっくり揉まれているようで、若くて肩こりなどとは無縁の奈穂子も、じんわりと心地よさを感じる。


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