『茜色の空に』-9
3ヶ所への愛撫から解放された私はそのまま倒れ込む様にうつぶせる。
私の中に入る用意をするしんちゃんに気付かれない様に、深く深呼吸をして息を整える。
「・・明香・・。」
しんちゃんは先程と同じ様に、私の背中に覆い被さる。
「・・あっ・・。」
「んっ・・。」
ゆっくりと全部入れると、しんちゃんは私の腰を持ち上げる。二人の体が
少し起きる様な体勢になり、被っていた布団もはだけ落ちる。
「・・ぁ・・。・・電気・・。」
やっぱり恥ずかしくって、スタンドの明かりを消そうと手を伸ばすけど、
それもやっぱりしんちゃんの手に掴まれて阻まれてしまった。
「ダメ。一人だけ服着たバツ、って言ったでしょ。」
私の耳もとで囁くのと同時に、腰の動きを早めるしんちゃん。
「・・っ・・!・・っふっ・・っん・・!」
「・・っく・・っ・・。」
腰を打ち付けながらも、しんちゃんは綺麗な指で私の胸の先端を優しく繊細に転がす。
しんちゃんの全ての動きが私の奥底の何かを刺激し、私はもう腕で体を支える事さえもままならない。
「・・しん・・いち・・。」
私は崩れ落ちた体をしんちゃんの方に向ける。
私の気持ちが通じたのか、しんちゃんは繋がったまま、私の体を自分の方へ向ける。
すかさず私は腕をしんちゃんの背中に回し、ぎゅっと抱き締める。
「・・・んん・・。」
甘く、深い口づけ。
しんちゃんは私の唇を何度もついばみ、舌を侵入させ舐め回す。
私もそれに応える。
優しく情熱的なキスをしながらも、しんちゃんの腰は、私の中で確かめる様な動きをする。
何度も口づけをかわし、唇が離れたところで、しんちゃんが又動きを早める。
私もしんちゃんも、限界が近かった。
「・・っ・・んっ・・!・・も・・ダメ・・っ!」
「・・っくぅっ・・。・・ふ・・んっ・・。」
お互いが互いの背中に腕を回しきつく抱き締め、果てた。
それから又二人で少しだけ眠り、しんちゃんのホテルをチェックアウトした。
勿論私はフロントの人に見つからない様に、コソッとロビーを出た。
その足で私が泊まるはずだったホテルに寄り、チェックアウトを済ませる。
しんちゃんも私も、1泊だけの予定だったので、荷物も少なく、そのまま
懐かしい街並みを二人で歩いたり、ご飯を食べたりして過ごした。