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『茜色の空に』
【女性向け 官能小説】

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『茜色の空に』-7

「早く一つになりたい・・。」
揺らめく瞳で私を見つめ、口付ける。

唇が離れると、私はまた布団に潜り込み、しんちゃんを待つ。

ゴムを付け、また明かりを消して、しんちゃんが、私に覆い被さる。
私の唇や胸に口づけを落としながら、自分のモノを私の蜜が溢れる場所へあてがう。

先端が触れるのが分かる。
「んんっ・・。」
しんちゃんは、ゆっくり腰を進める。
「・・はぁぁっ・・!」
奥まで届いてる・・。幸せだった。

「明香・・、愛してる・・・。」
「・・私も・・。」
お互いに囁き合って、それを合図にするかの様に、しんちゃんが腰を動かす。

「・・っ!・・ああっ・・!?一っ・・!」
「明香・・っ」

暗闇の中で、二人のぶつかる音と水音が響く。
しんちゃんの腰の動きが速くなる。

「・・も・・駄目っ・・!しん・・いち・・っ!」
「あ・・っ・・明香っ・・明香っっ・・!」

私の躯が痙攣するのと同時に、しんちゃんのモノが脈打つ。躯の中に熱い物を感じて、そのまま私の意識は遠のいた・・。





・・・・。
どの位眠ったのだろうか。枕元の時計に目をやる。
4:05。
隣ではしんちゃんが気持ち良さそうに寝息を立てている。
二人共裸のまま。

スタンドライトを小さくつけ、しばらくの間、ぼんやりとしんちゃんの寝顔を眺める。

「入学した時から明香さんの事好きだった」そう言ってくれた。

私が3年の時、入学してきたしんちゃん。
正直、どんな印象だったかは覚えていない。
しんちゃんの学年は人懐こい子ばかりで、皆可愛いかった。
しんちゃんもその中の一人。可愛い後輩だった。

私が卒業してから何度か皆で飲む機会があって、まだ学生だったしんちゃんも必ず顔を出していた。久し振りに会う度に大人っぽくなっていくしんちゃんにドキリとした事が無いわけではなかったが、その場限りの感情だった様な気がする。
地元に戻れば又日常が待っていた。
しんちゃんの事も次の日には忘れている。

そんな私が、「ずっと好きだった」と告白してくれたしんちゃんと、
こんな風になってしまって、良かったのだろうか。
私の方こそ、成りゆきとか、お酒の勢いとか、そんな風にしんちゃんに思われたりしないだろうか。

何となく眠れなくなってしまって、布団の上に散らかったバスローブを羽織り、のそのそと浴室へ向かう。

熱いシャワーを浴びながら、同じ事を何度となく繰り返し考える。

駄目だ。そんな事考えちゃ。
幾分スッキリした頭で、思い直す。


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