第11話 雑踏の痴態-10
その時、Aの両手が美紀子に向かって伸びて来て、右手と左手の、1本ずつの人差し指が、美紀子の左右の乳房に、それぞれ突き立てられて来た。グニャリとへこまされた、美紀子の乳房。巨乳とは言えないが、決して小さくも無い美紀子の乳房は、グイッと押し込めば、指の爪くらいまでを、埋没させるだけの膨らみはあった。
体操服の白い布地が、美紀子の乳房の変形を、シルエットにして露わにしている。そしてそれは、美紀子の理性をOFFにして、電マのスイッチをONにした。もう美紀子に、電マをOFFに留めておく理性は、残っていなかったのだ。
振動を再開した電マの刺激は、たちどころに美紀子を、絶頂に誘った。腰をスィングさせ、抱きしめたきんちゃく袋に、股間を押し付ける美紀子。そのきんちゃく袋も上下動している。美紀子の身体も、腰のスィングに煽られるように上下動し、Aの指に埋没されている乳房も、上下に動いた。美紀子の方から、Aの指に乳房を押し付け、上下に掻き回し、ぐりぐりという刺激を貪っている状態となっている。
1回の絶頂で終わるはずは無かった。2回目、3回目の絶頂も、ほとんど間を置かずして訪れて来た。Aは指先で、乳房をチョンと突いているだけなのだが、Aの眼前で、見ず知らずの男の目の前で、処女の女子高生が、何回も絶頂を繰り返しているのだ。乳房をAの指に押し付け、股間をきんちゃく袋に押し付け、夢中で快感を堪能しているのだ。
同じ土産物店の、入り口から左にあるアクセサリーコーナーで、佳代子が涌井に乳房を弄ばれ、奥にある民芸品コーナーで由真が辰己に視漢され、2人が絶頂に至らしめられている事は、美紀子は知る由も無い事だが、弥生のクラスの女生徒3人は、ほぼ同時に、同じ土産物店の中で、絶頂を繰り返していたのだった。
美紀子の絶頂シーンを、数回にわたって至近距離で鑑賞したAは、また佳代子のもとへ向かう。Aが去ったとて、美紀子のオナニーが止まる事は無かった。きんちゃく袋越しに、股間を電マに押し付け続け、快感を貪り続け、絶頂を繰り返した。
その時には、佳代子を絶頂させまくっていた涌井は、由真のもとに、由真を視漢で絶頂させていた辰己は、美紀子のもとに、それぞれ歩いて向かっていた。辰己も、美紀子の乳房に指先を突き入れた状態で、美紀子のオナニーを鑑賞するつもりなのだ。
Aが、乳揉みだけで絶頂する佳代子を愉しみ始め、涌井が、弛緩だけで絶頂する由真を愉しみ始めている時、辰己は、オナニーで絶頂する美紀子を愉しみ始めたのだ
多くの観光客でにぎわう土産物店で、同じ体操服に身を包んだ女子高生も多く屯《たむろ》している店内で、女子高生3人が、底なし沼のような快感に飲み込まれている状態が、継続する。