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快楽堂治療院
【SM 官能小説】

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快楽堂治療院2-6

「中からも暖めますね。」
神崎は事も無げにそう言う。
(やだ…あの棒みたいなの…入れられちゃう…)
麻沙枝は、この後で自分の身に起こるであろう出来事を思い、胸が高鳴っている自分に気付くと体中がザワザワと震えるのを感じた。
神崎は、電気コードをコンセントに差し込み、棒に付いたスイッチを押した。
そして、先端を濡れそぼった麻沙枝の花心にあてがうと、ゆっくりとそして確実に麻沙枝の中に沈めていった。
「あああぁぁぁぁ…」
簡単に進入を許した秘所から、突き上げるような快感が麻沙枝を襲う。
「それぞれの突起の中に電熱線が通ってますから、お灸と同じ効果があります」
神崎の説明も、麻沙枝には聞こえてはいない。
「ぁ、ふっ…ぁぅん…ぅん」
身を悶えながら熱い吐息を吐き続けるのに精一杯だった。
神崎は、麻沙枝の中でグリグリと棒を動かし、蜜壷の中の襞という襞、壁という壁全てに突起が当たるよう探る。
「あっ…あっ…あっ…」
麻沙枝の弱点は、直腸に近い部分にあった。
いつも夫との性交の時、後背位の姿勢から上に突き上げるように責められると、大きな悲鳴を上げ果ててしまう。
夫は、そんな麻沙枝の弱点をよく心得ていて、麻沙枝の中で背中に向かうようにカリ首を当て、擦り付けるようにペ○スを動かし麻沙枝の口から艶声を上げさせるのだ。
神崎の握る棒に付いた突起は、そんな麻沙枝の弱点を探すように麻沙枝の中で蠢き続ける。
大きく円を描くように廻しながら抽送を繰り返す。
「ゃ…ゃん…ぁぅん…ぁん、ぁん、ぁん…」
上半身を襲う熱さと秘所の奥から沸き上がるようにこみ上げる熱さに、麻沙枝は翻弄されてゆく。
「っ…熱い…熱い…ぁぁぁ…」
麻沙枝の額にはジットリと汗が浮かび、苦しげに眉を寄せ頭を振りながら麻沙枝は訴える。
「せ、先生…熱い…熱いの…体が…熱い…」
神崎は無言で棒を動かし続ける。
「ヒィっ!」
突起が弱点を捉えたのだろうか、麻沙枝の口から悲鳴が漏れた。
神崎は口元を緩めると、手応えのあった一点に集中させるように棒を、突起を押しつける。
「あ、あ、あ、あ」
麻沙枝の鼓動が激しくなる。
乳首に置かれたお灸は、ついにその根本まで燃えつきさせようとし、麻沙枝に最後の熱を送る。
秘所の中では、弱点に押しつけられた突起が熱を与え、スリスリと動く。
麻沙枝は、高みに押し上げられてゆく自分を認める。
神崎は休むこと無くその手を動かし、麻沙枝の高まりを手伝う。
「ああーっ!」
「先生!もう駄目っ!」
「熱い!熱い!熱いいぃぃぃーーーっ!」
麻沙枝の体が仰け反り、ピクピクと飛び跳ねながら、麻沙枝は本日二度目の絶頂を迎えてしまった。
上半身に置かれていたお灸が飛び散るように床に落ち、麻沙枝の肌に赤く痕を残して消えた。
二度目の絶頂は、一度目のそれとは比べものにならない程深く強いもので、麻沙枝は口を開き、半目を開いたままぼんやりと呆けたような表情で椅子に体を預けハァハァと荒い息を漏らすのだった。
時折ビクビクと体を揺らす麻沙枝の秘所から、神崎が棒を引き抜いた時、ズルズルと蜜が後を追うように糸を曳き、白濁した濃い液体が“ボトリ”と音を起て床に落ちた。


「体がポカポカします」
着替えを済ませ、問診室で神崎と向かい合うように椅子に腰掛けた麻沙枝がそう言った。
「汗をかいていましたからね」
神崎も嬉しそうにそう言う。
「家でも、なるべく体を冷やさないように気をつけて下さいね」
「はい、わかりました」
麻沙枝は会釈し、治療院を後にして行った。


余談になるが、冷え性を改善した麻沙枝が、念願の子宝に恵まれるのは、この少し後のことになる。


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