饗宴-1
あ、ああんっ。そうですか。はいいいッ。連れてく、どこへ?あ、あ、トイレ。個室。障害者用?けっこう…………広いんですね、以外。
あ────────────────────ッ
鍵かけちゃいました。ボク、閉じ込められた。これでもう、このオジサンに何をされても誰にもわからない。ボクが何をしても誰にもバレないって事ですね。どんな、どんな、どんな事したって、されたって、その。その物凄いので。あん。脱がされた。ボク全裸。首輪だけでこれじゃ変態ですっ、は、恥ずかしいっ。そんな、そんな物欲しそうな、凄っごい目で見ないでください。その目、ボクのっ、は、恥ずかしいトコッ、まるで、まるで串刺しにされてるみたいっ。えっと、ええっ?見せろって、もうこれでボク全部。後はそのっ、ちょっと。あ、こ、こうですか?グルッと。あ。いくらなんでもいきなりそんなトコ、見せられません。か、顔が熱くって、恥ずかしくって赤いんです。そ、そうなんですかっ?………じゃ、こんな、感じ?
蛍光灯の下で首輪とピアスだけになった少年の躯は絶品だった。
華奢なりに整った理想的な少年の肢体は、ショタ好きのゲイであれば誰もが夢に見るほど素晴らしい。
特に乳首は薄桃色の淡い宝石を思わせるほどに透き通っていて、触れると吸い付くような柔肌は極上のフォアグラ。堪らなく食欲をそそる。
最高なのは尻だ。まだ水蜜桃みたいな幼い色合いをしたその双丘は、黒ずみを知らない鮮やかな淫門なんてレアなんてもんじゃない。
最高だ。
今まで犯しまくっていた餓鬼どもとは桁が違う。中坊や陰毛を生やした汚い高校生なんかとは比べものにならないモノホンの男児小学生。
この無垢な可愛らしさは十歳そこそこの美少年だけが持つ特権だ。
こいつは本物の「ダイアモンド」。しかも公園のベンチなんていう場所で初めて逢った男のチンポをしゃぶるなんて、この淫蕩さは間違いなく「天然のラピスラズリ」。こりゃ、とんでもないお宝だ。
いや。いやいやいや。感心している場合じゃねえ。
このショタはどうあっても俺の物にする。そのためには今、こいつを俺の「魔羅」の虜にしてやる。チンポ中毒、ザーメン中毒、麻薬に覚醒剤。使える物はなんでもかんでも惜しみなくぶち込んで、この穢れない子供をド淫乱に。ドMの奴隷に育ててやる。最初から自分のザーメンを歓んで飲み干す餓鬼だ。仕込めば最高の玩具、極上のペット、人間をやめた性奴隷に堕とした後は、商品として生きている限り春を売ってもらおう。
男は自分の描いた脚本を頭の中で組み立て、ぞっとするような嫌らしい下卑た笑みを浮かべた。
男は洋式の便座に腰を落ち着けて、突き出た腹に被さったTシャツを捲る。「魔羅」のその長大な体躯はズボンの腰回りを超えてはみ出し、男のヘソに達していた。
全裸になったキラを目の前にぶかぶかの作業ズボンをはだけると、そのおぞましい異形の全貌が露わになる。はち切れんばかりに勃起した怒張。
男に華奢な肩を掴まれ、便所の床に跪いたキラの目の前にその凶器はすでに先走りを漏らし、淫靡な輝きを放っていた。
キラはその陽物を穴が空くほど見つめ、潤んだ瞳を瞬かせて喉を鳴らす。
「ほら、続きはどうした?ご馳走はここにあるよ?欲しかったんだろう、え?」
男の下品な言葉に、キラはその個室を見回した。
障害者をサポートするための手摺り。これ、すごく便利かもしれない。床だって広くてボクの小さな躯なら四つん這いにだってなれそう。誰も見ていない。誰も。だ──れもボクがここに居るなんて知らない。公園の障害者用トイレ。夜の11時。二人だけの密室。ここでどんな、どんなイヤラシイ事をしたって、だ────れにもバレやしない。どんなイケナイ、警察に補導されちゃうような悪いことだって、見つからなければイイんだもん。あああああっ、舐めちゃう。思いっきり淫らな変態っぽく、欲しがっちゃう。そうして、そうしてッ!これを、この「魔羅」をっ!
キラは顎が外れそうになる程思い切ってその小さな唇を開きかぶりつく。でも、亀頭の半分も飲み込めない。ただその涎で濡らして行くだけ。
必死に思い出す。あの動画ではこんな風に。あの画像ではここを。
舌と唇、両手の指を総動員して男の化け物じみた「魔羅」に奉仕する。巨根の胴体に突き出た瘤は、それが挿入された時の想像の付かない快楽の期待へと膨れあがった。
男の両手がキラのアッシュブリーチの髪を捉えて、強引に股間に押しつける。それはキラを人間と思っていないようなぞんざいな暴力。呼吸停止。
パニック。
もう開けられないと諦めていた口が裂けるほどに開き、化け物のような肉塊が口腔の中いっぱいに膨れあがってキラの喉を塞いだ。
あ、これ、「イマラチオ」。
動画の中の少年が性欲処理のためのオナホールとして使われていた強制フェラチオ。
荒々しい両手に掴まれたまま、「魔羅」が口を犯している。容赦のない暴力がキラの口腔の中で荒れ狂う。
キラは壊れた人形のように翻弄されるがまま。
ああ、この人、ボクをオモチャにしてる。ボクを人間扱いしてない。
どれほど続いたのか、キラの記憶にはない。
ようやく海で素潜りをさせられていたような口内凌辱が終わったときには、キラの顎からは痛みの感覚さえ失われていた。
ぼんやりとした視界が晴れたそこには、イマラチオをする前より一層獰猛さを増した悪夢のような「魔羅」がそそり立っていた。