The depression of kira-9
キラは珍しく、学校から帰ってくるとすぐに食事を摂り眠りに落ちた。
昨日の買い物と撮影の疲れもあるが、送信した後に囚われた激情に駆られたまま「三回も」絶頂を迎え、その後も朝まで朦朧としながら陰茎と肛門を弄び続けたせいだ。
深夜に目を覚ましたキラはバブルジェットに浸かった後、服も着ないでワークステーションのスリープを解除する。
「ILS」から大量のメールが届いていた。
「なにこれどこのモデル?っていうかあ、日本人?可愛すぎるだろ、お前誰?」
「釣りはやめてね。でもこの美人さんどこの人?」
「これが本当だったら君は間違いなく伝説のダイアモンド。是非逢いたい」
「すっげえマブッ!その可愛いお口とケツマンコ、愛しちゃうから遊ぼ!」
「君とっても素敵よ。お友達になりませんこと?」
その他いろいろ。
キラはメールの中から熟考して選んだまともそうな人(多分)にメッセージを送信した。
>メールありがとうございます。ボクは「キラ」といいます。質問があるんですけど、掲示板にのプロフに書いてある「トパーズ」とか「サファイア」、「ラピスラズリ」とか「ダイアモンド」ってどういう意味なんでしょうか?教えて頂ければ幸いです。
サービスに「ちょっとお色気ムード」の写真を添付。
驚いたことにほとんどリアルタイムで返信が届く。
>詳しく教えてあげるから今からチャットしない?下記のURLのチャットルーム2ショット13番で待ってます。プライベートルームだからログインよろしく→KHD00665
キラは迷わずログインした。文字の色はサーモンピンク。
KIRA>こんばんは
地獄の案内人>こん。速かったね
KIRA>早速ですが、宝石の名前の意味を教えて下さい
地獄の案内人>教えよう。君みたいなショタの等級だよ
KIRA>等級?
地獄の案内人>そう、「ダイアモンド」はまだ見たことも聞いたこともないけれど、ショタの最高峰。ま、伝説だね。8歳から12歳ぐらいまでで、経験の無い超美形を表すの。君がアップした写真が本当なら君はその可能性が極めて高いわけ
KIRA>へえ
地獄の案内人>「サファイア」ってのはその下だけど、事実上最高級で希有なものだね。掲示板じゃレアでひっぱりだこ。そっちの方は一応経験あり。だけど擦れてない「初物」が多い
KIRA>初物……ですか
地獄の案内人>「トパーズ」はもうかなり調教っていうか、仕込まれたやつで、恋人や愛人、セックスフレンド募集はだいたいこの子たち。「好色なショタ」ってとこ
KIRA>はいいいいッ
地獄の案内人>「ラピスラズリ」はもう末期的。ド淫乱。誰のでも咥えちゃう変態レベル。その上ドMの場合が多い。血が出るような責めでも歓んじゃうし、どんな場所でもやっちゃう肉の公衆便所だね。「ダイアモンド」とは逆の意味でこれも貴重なわけ
KIRA>ああああああ
地獄の案内人>ん?君、興奮してるの?僕が鎮めてあげちゃうよ。言葉で攻めて欲しい?
KIRA>びっくりしているだけですッ!
タイプを終わると同時にチャットルームをログアウト。
手に汗が滲み、胸の動悸が止まらない。
ボクは、ボクは……
ダイアモンドであり…ラピスラズリ?の、可能性も、あり?
それって、もしかしたら。