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電脳少年の憂鬱
【ショタ 官能小説】

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The depression of kira-6


もう一滴も出ないのに。それでも目がチカチカするような絶頂は何度でも訪れる。
際限のない遊戯。孤独だけど満たされた悦楽にキラは満たされる。
キラはサイトの書き込みから、たくさんの猥語を学んだ。それは口にすれば誰もが仰天する禁断の言葉の数々。冗談でも口に出来ない危険なWORDS。そのひとつひとつがキラの脳裏に過激な妄想を次から次に生み出して行く。

父親は大手SIerの「魔術師」と呼ばれるシニア・エンジニアだが、仕事柄その「魔術」時と場所を選ばない。キラが覚えている限り、去年一度見かけたぐらい。また母親は放埒極まりない上に交際は限りなく広く、市民運動はもちろん時には明らかな政治運動まで多忙を極め、この数ヶ月はヨーロッパを回っている。なんでもECとかNATOとかややこしい事に顔を突っ込んでいる。
キラの面倒を見ているのは古くからのハウスキーパーだが、彼女には幼い子供がいるので夕方になると帰ってしまう。

したがってこの夜、キラはひとり。この大きな家の何故か窓のない密室に、一人だけ。
淫らな言葉を口にする、自由。羽目を外しても咎める人は誰も居ない。
根が臆病者のキラは今それに気付き、その薔薇の蕾のような唇を開いた。



「ああんっ!オマンコッ、オマンコしたいっ!アッ、アッ、本物のセックス、したいっ!しゃぶらせてお願いっ!フェラチオするからっ!イ、イ、イマラチオするからっ!幼児性愛大好きな人っ、ここに淫乱なショタがケツマンコ濡らしてっ、淫門晒け出してっ、ぶっといチンポ待ってますっ!生ハメして、嵌め棄てしてっ!ボク、に、に、肉便所っ、家畜っ、奴隷っ!ホモの変態ショタにぶっとい魔羅を恵んで、ザー汁を注いでっ!いっぱい!いっぱいいいっ!」



それは動画で少年が強要され、犯されながら叫んでいた言葉そのまま。
匂い立つような精液と小便と腐敗物にまみれた部屋で、大量の汚れたティッシュに埋もれた少年が這いずり、男に縋り、嗚咽しながら叫んだ願い。

汚い言葉を叫んだ途端、痺れるような背徳感が背筋を泡立たせる。
括約筋は太いディルドーを食いちぎりそうに締め付け、精巣から緊急を告げるサイレンが響き渡り、尿道を這い上る熱湯のような濃厚ミルクがキラの神経を灼き。

最高の、エクスタシー。



それを探し出したのはもちろん「億度」。
遊戯の「おかず」を探すために入力したキーワードにヒットしたのは男たちの出逢いサイト。

「BE LOVERS」

その内容はメインの地域別掲示板の他に年齢別の恋人募集掲示板があり、一番下は「18歳未満」。
クリックすると、高校生や大学生といった青少年が自らのスナップ(普段着から赤裸々な裸体まで)に、自己紹介と希望する恋人やセックスフレンドの条件や希望がコメントされている。
ぎりぎりとはいえ、合法的な出逢いの広場だが、「億度」はその運営サイトのスクリプトに隠された全てのコードを暴く。
事情を知らない限り確実に見落とすであろうピンク色の小さな羽根。
「億度」はその小さなアイコンにCAUTION ! を意味する回転する渦巻きを描いた。
その小さな羽根をクリック。

「キュートなショタ集まれ!小児科倶楽部『ILS』登録・検索」

URLに入るためにの手書きワードの認証は「億度」が軽々と突破した。
ご丁寧なことにはキラの検索のスタイルに合わせた「逐次推論」はそれをたちまちブックマーク。
そこには「BE LOVERS」と同じように、スナップとコメントで埋められていた。
「BE LOVERS」と異なるのはその年齢層。
登録数も少ないが、そこに登録されているのは明らかにミドルティーン。13歳から16歳の少年達。
不慣れな自撮りのアップロードはぼけていたりフレームが外れ、コメントも拙いけどミドルティーンを確信させるだけのリアルがそこにあった。

「都内住みのトパーズです。そこそこ経験あり。お金持ちの人待ってます」
「岐阜なのでなんとか名古屋までオケ。部活あるから日曜昼間希望>サファイア」
「もうラピスラズリだよん。血が出てもノープロ。ケモノ募集」
「初物です。石の名前わかりません。鎌倉市内」

みな顔はあどけない。どこにでもいる少年たち。服装もTシャツやパーカーなどカジュアルだ。
コメントに出てくる「トパーズ」とか「サファイア」、「ラピスラズリ」というのが宝石の名前であることはキラでも知っている。ただ、それが何を意味するのかは謎。
サーバ経由の転送システム。安全だしアドレスが割れることもないだろう。ただ、それは普通の端末の場合。
「億度」は表示されている少年達のIPアドレスをLINEライクな吹き出しにして表示していた。逆に、どこかにクラッカーがいたとしても「億度」のセキュリティはペンタゴンやNSAよりも堅牢な上、もし万一覗こうとすれば伝説の「魔術師」特製の致命的な毒に冒され、その端末の生命はもって30分といったところ。

そう。たかがネット上の遊び。日本が誇る巨大掲示板には男性が女性を騙る「ネカマ」なんて掃いて捨てるほどもいる。リスクなんてない。
しかもボクには「億度」がついている。

キラは新しい冒険の旅に出かける準備を始めた。





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