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素肌のままで
【女性向け 官能小説】

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-5


「真実ちゃん、俺にそこまで本気なんや」

再び胸に抱きしめられて
頭のてっぺんにかかった三浦さんの息は一瞬、温かくて
あっという間に冷たいものとなる。

「遠距離になったら、毎日毎日メールを催促します。
毎日毎日電話しちゃいます。
会議が長引いた時も、接待の時も、
寂しくて寂しくて泣きながら電話しちゃうかもしれません」
「うん」

重くて、ウザいと言われた過去の自分をさらけ出す。

「そんな自分、いやなんです」

そう言いながら私もコートの中でギュッと三浦さんの身体に両腕をまわした。

「全部受け止めてやるから」
「・・・え」

「周りの男たちに、無理して可愛いと思わせていた自分なんか脱ぎ捨てろ」
「え・・・?」
「いつか相手が浮気するかもしれへんと言い聞かせていた自分も
嫉妬でどうしょうもない大嫌いな自分を隠していた自分も
全部全部、全部脱ぎすてたらええ」

「三浦さ・・・」

「これから真実ちゃんを守るものはそんな取り繕った自分なんかやなくて
俺が守ってやるから」

「三浦さん」

「何も身に着けんといて。素肌のままでええ」
「・・・・」

「俺の事だけまとっとったらえぇ」

そう言いながら、キラキラ光る夜景の上で
三浦さんは私に少しだけ乱暴なキスをした。



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