碧の祭典-3
Tシャツの男は楡の木の下で淫花を晒す碧を見て言った。
「坊やも元気にしない?お楽しみのネタがへばっちゃガッカリするから」
「何喰わせちゃうの?」
「ま、お祭りだからフルコースで」
「マジマジマジ?大丈夫なの?」
「この子、体重40キロ…ちょっと足りないか。ちゃんと計算するよ。伊達に医師免許持ってないし。まかせて」
「まかせた!教授!」
まるで漫才みたいだけど、男たちの話が危ない事だっていうのは碧にだってわかる。
麻薬。イケナイお薬。アブナイお薬。
きっと、セックスが良くなるお薬。
淫乱なボクが、もっともっと淫らに狂うの。
きっと、想像もつかない地獄になるの。
それ、ゾクゾクする。ワクワクする。ドキドキ、する。
だから、手鏡の上の三本線のひとつをボクが吸うことになっても、素直に吸った。
すうっ。
急速に頭が冴え渡る。世界が光り輝く。
「あ。眼の色変わっちゃったよ、一発で。コークって、ハイになるだけだけど」
「んーっ、催淫効果つける?アンフェタミンと一緒だと相乗効果になるけど」
「シャブじゃん!アイス?危ねえじゃん?死なね?」
Tシャツの男はアンプルやらパウダーを弄びながら悪魔的な笑みを浮かべる。
「教授にまかせなさいってば」
血がちゅるちゅるって。
注射器の中、踊る。
行ったり来たり。出たり入ったり。
うふふふ。うふふふふ。
ボク、オモチャ?
あーーーーーー、これ、凄いっ。カラダ、熱くなる。
セックス。
セックスしたい。
ボクの肉を、犯して、なぶって、貶めて、ハメ殺して。
静脈に薬液を注がれた碧は、生まれて初めての狂気に身を焦がす。
欲しい。
欲しい。
お尻に空いた隙間を埋めて。
喉まで。お口からお尻までつなげて。
ボクを、慰みモノにして。
もう、ボク生け贄だから。
ボク、性奴隷。セックスドール。
麻薬と覚醒剤、強力な催淫剤は瞬間的に碧の全身を侵す。
あどけない子供の姿はかけらもなく、幼児性愛の生け贄としてその姿を飢えた男娼のそれに変わる。その瞳は溶け出しそうに潤み、口元はだらしなく開いた。
目の前に、お肉。
とっても、タクマシイ硬いお肉。
ボクが、欲しくて。たまらなかった、ご馳走。
碧は目の前のご馳走に狂喜し、その真っ赤な薔薇の唇を開いて、アラブ人の怒張を飲み込んだ。
「んーーーー、いいじゃんっ!最っ高じゃんっ!こいつ、上手いっ!ガチ小学生がなに?こんな超淫乱、信じられねっ!スッゲエッ!」
「これ、『狂い舐め』だよね。普通こんなのあり得ないねえ」
「そうっ、スッゲエのっ!舌と唇、まるでミミズっ!」
「口で咥えながらケツの穴パクパクしてるのって凄いよね……やってみる?DP」
「それ、地獄じゃん。この子、奈落に堕ちるよ?幼児性愛どころか変態マゾ。それも二本差し?死ぬかも」
「そんな事ないけどね。ま、なったらなったで、それはそれ。」
「まかせた!教授!」
あ。アラブ人みたいな男の人が地面に横になる。なんで?
思いっきり勃起したの、美味しそう。
なんで、Tシャツの人までそんな。
そんなに大っきいの。ぶっとくて、凄い。ドキドキしちゃう。
えっと。いきなりそんなの。
えっと、アラブの人の上に乗るのね。
それって、挿れるってコト?
Tシャツの人のその、メチャクチャ大っきいの。ボク、涎が出ちゃう。
なんで?
なんで、一緒なの?
仰向けになった男の滾った硬い陰茎に碧のアナルがキス。
それと同時にTシャツの男の巨根がヒット。
碧の、少年の幼い肛門に二つの男根が重なる。
「……あのっ、ああっ、ウソッ。や、め、てっ、それ、ムリっ、だからっ」
男の毛深い怒張の上で碧は躊躇う。
下に大っきいの。
後から、もっと大っきいの。
その被虐感が碧を狂わせる。
えっと、二人の大人、いっぺんに愛しちゃうの。お尻でいっぺんに二本、咥えちゃうの。
凄い。猛烈。気が狂っちゃう。
ボク、壊れる。
異常な交接。アブノーマルな性交。
碧はその不安と期待に戦慄した。