第9話 ナンパに捧げる清純-4
加奈は気付いていなかったが、加奈の手に握られていたバイブは、いつの間にか加奈の股間に、加奈自身によってぐりぐりと押し付けられていた。苑子の絶頂を見届けた直後、バイブがもたらす快感が、オナニーの快感が、加奈の意識を再び吹き飛ばした。
苑子が、加奈の顔の上から退いても、加奈はオナニーを続けていた。もう、苑子の存在も見知らぬ男の存在も、加奈の意識からは消えているようだ。ベッドに横たわり、オナニーを続けている。
苑子は、加奈のジャージを降ろした。加奈は気付かない様子で、股間にバイブを押し当て続けている。苑子は、加奈のパンティーも脱がした。バイブは股間に押し当てられる。それどころか、ヴァギナに突入した。ヴァギナの中で、ズボズボとピストン運動し始めた。
Bと苑子の目の前で、今、加奈は、全力のオナニーで快感を貪っていた。そして、数分に及んで自らのヴァギナを掘削し続けた果てに、加奈は絶頂した。腰を大きく波打たせ、叫ぶような喘ぎ声を上げて、絶頂の快感を露わにした。
ぐったりと横たわる加奈は、少しして思考力を回復したようだ。Bと苑子の見つめる前で、全力のオナニーで絶頂する様を披露してしまった事を、とくと思い知らされる事になる。羞恥に歪む顔、涙ぐむ瞳、噛みしめられる唇。加奈の脳裏に駆け巡る激情が、Bにも苑子にもよく分かった。
「イッちゃったね、加奈ちゃん。もう、ヤられたくなったんじゃない？」
苑子の問いかけに、逡巡《しゅんじゅん》と葛藤の色を表情に滲ませた加奈だったが、
「・・だ、ダメだよ・・そんな・・。そんな事・・」
凌辱を許してはいけないという理性は、未だかろうじて、快感を求める気持ちを、上回っているようだった。
この状態で、Bが加奈に凌辱を仕掛けても、一切の抵抗を受ける事も無く、強姦は達成されたであろう。心でいくら拒んでも、もう体は抵抗出来る状態ではないはずだ。だが、その程度の陥落では、Bは満足しないのだ。もっと徹底した陥落を、彼は望んでいるのだ。
「そっか。じゃあ、加奈ちゃん、自分で気持ち良くなりな。」
男達の意を汲んでいる苑子は、再び加奈の唇やうなじや乳房に、渾身の愛撫を繰り出して行った。
「え・・そんな・・苑子・・」
戸惑いの反応はほんの数秒で、苑子の愛撫に加奈は、また、快感に溺れて行った。バイブの動きも再開した。また、ヴァギナを掘削し始めた。
加奈はまた、絶頂した。絶頂しても、苑子は愛撫を止めない。加奈は、バイブの動きを止められなくなった。ヴァギナを掘削し続けた。3度目の絶頂も、直ぐに訪れた。
3度目の絶頂の余韻から回復した加奈に、再び苑子は尋ねた。
「ねえ、加奈ちゃん。もう、ヤられたくなっちゃったでしょ？」
長らく迷った末に、加奈は、コクリと頷いて言った。
「・・うん。」
正真正銘の、陥落だった。だが、まだ足りないのだ。もっと陥《おと》さなけれ、男達は満足しない。
苑子は、加奈の上体を押し上げ、背中を支えて、ベッドの上に座らせた。そして両足を抱えるよにして広げさせ、Bに対して、加奈のヴァギナを丸出しの体勢にした上で、加奈から取り上げたバイブで、加奈の尿道を刺激して行った。
「え!?・・いやっ！・・・いやぁっ！苑子っ！やめてっ！お願いっ！助けてぇっ！」
悲鳴も虚しく、加奈は、失禁に至らしめられた。苑子とBが凝視するその眼前で、加奈の放った聖水が、バス内の空間に大きなアーチを描いた。
ジョロジョロジョロ・・と、十数秒に渡って失禁は継続された。その事への羞恥の念がもたらした精神的衝撃は、加奈の何かを破壊した。媚薬と、度重なる絶頂と、失禁。隷属《れいぞく》本能発動の条件が、揃ったのだ。
「加奈ちゃん。もう、あたしの言う通りにしてね。」
「・・・うん。」
加奈の完全攻略が、成し遂げられた。加奈は完全に、陥落したのだった。
紗も、真美が絶頂する顔を、間近で見せつけられ、興奮の高まりに思考が混濁し始めていた。膝立ちで絶頂した真美は、その後、紗の頭を抱え込むようにして、ベッドに倒れ込んだ。
その状態で、真美はCの指マンで快感に溺れさせられ、紗は、重量感のある真美の乳房の谷間に顔をめり込ませた体勢で、真美の喘ぎ声を聞き、真美の悶《もだ》えを感じていた。興奮が高まり、真美の快感に気持ちがシンクロし始める。自分がヴァギナを責められているような錯覚に陥る。
バス内に充満する媚薬が、紗の意識レベルを低下させている事も、その要因の一つだった。真美がまた、絶頂に至った時、紗も真美と同様の喘ぎ声を、真美の谷間の中で上げていた。
真美は四つん這いにさせられた。真美の乳房は、紗の乳房に重なる位置に移動し、真美の顔が、紗の顔に急接近した。
真美がCにクンニされて悶え始めると、ユサユサ揺れる真美の乳房が、紗の乳房にボヨンボヨンと衝突して来た。真美に負けず劣らずの大きさを誇る紗の乳房は、真美の乳房に衝突されると大きく波打ち、その波が、紗自身に猛烈な快感をもたらすのだった。
体操服という伸縮性に富んだ布地に包まれていることが、真美の乳房の紗の乳房への衝突を、より快感を伴ったものたらしめているのかもしれない。