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素肌のままで
【女性向け 官能小説】

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神戸での仕事も終わるころ
課長の前から決まっていた出張があるため、送別会は2日前に開いてもらった。

今日、定時で上がったらウイークリーマンションに帰って
少ない荷物をまとめたら、明日の新幹線で横浜に帰る。

その昼休み、女の子が慌てて食堂に入ってきて
「ね!ゴゴイチで三浦さんがシンガポールから帰って来はるねんて!」

え・・・・

「西田さんの送別会を兼ねた合コンをしよって!」
「え・・・・」

「よかったね!西田さん!」

もう、このまま会わないで横浜に帰りたい。

そんな思いは浮かれている女子たちに言い出せるはずもなく
私は逃げるのに失敗した感覚だけが身体を締め付けた。

会いたいけど会いたくない。
この矛盾した感覚をどう処理したらいいのか分からない。

こんな風に心がざわざわするのはもう嫌なのに!

やっとのことで午後の仕事をこなして
早めに、退職のあいさつ回りをする。

たった1か月だったのに
良くしてくれた人は最初の予想よりはるかに多くて
あの人にも、あの人にもと部署を回った。

海外に回ったとき、三浦さんは電話中で
そのまま私は逃げてきた。



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