マッサージ-1
ご飯を食べ終えて
別々に風呂に入り寝る時間になった。
ちづるはパジャマ姿で
台所で洗い物をしている。
寝室で、壁に寄りかかり
片膝を立てて布団の上に
座っているタクミは
スマホを持って、それを見ていた。
Yahooのニュース画面を
ぼんやりと眺めている。
頭の中は
別の事を考えていた。
「、 、 、 、、、。」
マジ なんか
落ち込むわ
週6で泊まりにくるなら
ほとんどそれ、同棲じゃん
なのに なんで
同棲は駄目、 、
「、 、 、っ はぁ〜」
あと なんだ?
なーーんか、 、 、
ひっかかる
、 、 、 、、、、。
ちづちゃんの 言葉
『 ん、、だから、
身体の、、関係があれば
気持ちは、必ず、、、
入るってゆーか、、、。
たぶん 』
これって ちづちゃんは浮気とか
やっぱ 出来ない人間
って 事だよな
そこは、安心、、、
か ? ?
待て
何かのきっかけで
ちづちゃんが他の男と
関係持っちゃったら
気持ちが入っていっちゃう
って 事だよな
、 、、 、、で?
切られるのは
俺じゃね?
「、 、 、 、、、 」
いやいやいや、、!
っつーか!
出来ねーって、浮気なんて
いや、でも、、、。
『 頭の 中、、 そればっかに
なっちゃうの、、 はぁ
男の人 見てると 』
、 、 、 、 、、、。
そう言ってたよな
あの時は妄想だけだったけど
欲求不満になったら
おかしな事しないとは
限らないんじゃね?
いや 〜っ いやいや、、
ちづちゃん何気にビビりだし
そんなん出来るかっつーの
万が一誘われても、
ガードするだろ
、 、 、 、 、、、。
ガード ? したっけ ?
夏
俺達が
付き合うきっかけになった
怪我のお礼 料理を
カレー リクエストして
ちづちゃんの家に行っていい?
って聞いて。
そんで?
ちづちゃん1回は断ったか?
断ってねーよな
なんでだ
欲求不満 だったから?
いやいや、でもっ !
普通入れないだろ。家だぞ?
いくら、顔見知りだからって
そんで? リモコンの上に座って
エロDVDついちゃう、とか!
ありえねーだろっ! 漫画か?
「 ? タクミ君?」
「、、、ん? 」
ちづるが
寝室の部屋の入り口に
突っ立っていたが、
タクミは
スマホの画面を見たまま動かず、
ちづるに気がついていなかった。
「どーしたの?」
「、、、何が?」
「なんか、、ふふっ
疲れてる? 魂ぬけてたよ? 」
「、、、、疲れて る 」
「そっか。
専門も始まったもんね。
生活が変わると、
何気に疲れがくるよね〜。」
「、 、 、、えぇ。
そう ね。 」
「 ?
ぁ、、そーだ、私、、、
マッサージ、してあげよっか?」
「 え?」
「背中、、、。」
「、、、 うん。」