お願い-4
うつむいて黙っているちづるに
タクミは下から覗きこみ、言う。
「 ?
ちづちゃーーん? 」
「 ん、」
「もういいって、何が? 」
「、 、 、っ 、」
「 ? 」
「 〜っ 、、 、っ 」
泣き止んだちづるの目から
再び涙がじわりと浮かぶ。
握っているちづるの手に
汗がじわりと沸いたのが
タクミに伝わる。
タクミが言う。
「? なぁにーー?
そんな、言いにくい事? 」
「 〜っ 、、 っ 」
「 ちゃんと、言って?
もういいって、、何が? 」
「〜っ 、、 ぅっ、
〜っ っ、 、、
ゆかちゃん は、、
〜っ、、もういいの? 」
「、え? 」
何 ?
なんて?
由佳?
「、 、 、、、、。」
「〜っ 、 っ 」
「、、、、由佳と、、
もう いいって?
俺、由佳とは もう何も、、。」
「 、 、、、」
「、、、ちづちゃんが、、
どう思ってるかは、
分かんないけど。
俺、由佳とは、、、、 」
「、 、 、 」
「由佳とは、、。
昔も、、
付き合ってはなかったし 」
「、 ぇっ? 」
「まぁ、、、 うん、、その
そういう、、 身体の
関係は、、、あったけど 」
「、 、 、、、」
「、、、前に、、、
言わなかったっけ?
彼女いないなら、いいでしょ
みたいに言われて、、。
そんで、、、、うん、
なんか、、まぁ、
押しきられてたってゆーか。 」
「、 、 、、、 」
「 でも、俺は。
由佳に悪いことしたとは、
思ってない。 」
「、 、 、、 、 」
「、、、。 軽蔑した? 」
「 ぇっ? 」
「、、結構最低っしょ〜?
俺、、、、 」
「、 、 、 、、、、 」
「、、、。悪いこと したとは
思ってない 、、、 。
けど 」
「、、 ? 」
「、、どんどん、、こう、、
気持ちが、入っちゃって、、。
、、、入りすぎで、辛くなるって
俺、、今まで、、
分かんなかったから。 」
「、 、、、、。」
「、、それは、俺が男だから
分かんないのかと
思ってたけど、、。
、、、。
そうじゃなかったっつーか。」
「、、 、 ? 」
「いや、、だから、ね?
身体の関係があっても
気持ちは別、って事とか。
あるでしょ? 」
「 、? 、、
ぇ、 っと、、。
私は、、、ないかな、、、。」
「 ぇ?」
「 ぇ?
ん、、だから、
身体の、、関係があれば
気持ちは、必ず、、、
入るってゆーか、、、。
たぶん 」
「 ! 、 、 、、、。」
「 ? 、 、、
ん、 、と
なんの話だったっけ、、、」
「、、、ぁーーー、、。
いや、、 いーや。 」
「? 、、 ? 」
「ちづちゃんには、、ちょっと
難しかったかも。 」
「 、 、 、 、、、」
「つまり、俺が言いたいのは。」
「 うん。」
「ちづちゃんじゃなきゃ、
駄目 って事です。」
「、 ! 、 、、 っ 」
「 っ はぁ、、、
だから、 ねぇ、、?
、、でも、 んーーー、、
意志は固いの? 」
「、 、 、 、、」
「、、、固そう、だね、、。」
「、 、 、 、、」
「まぁ、、、うん、、
決めてるんじゃ、、ね。
、、、でもーーー、、、
じゃぁ〜〜ぁ 〜
週6で。
泊まりに来て。 」
「、! 、 、 、、」
タクミ君
気を遣って くれてる
「 、ん 」
「、、絶対だよ?」
「、、うん、。」
「あ。ちづちゃんの実家にも。
遊びに行かせてね? 」
「、うん、、 ぇっ? 」
「んーー?」
「それは、、 ぁの、
まだ、、、 」
「、、ふふっ
っ さーーー ぁ、
ご飯に、しよっか? 」
「、 、 、、ん 」
ちづるは
少し気まずそうに立ち上がると
残りの料理を運び、
いつものように2人はご飯を食べた。