限界-2
セックスが終わると
タクミはティッシュを取り
精子の入ったゴムを外す。
ちづるは
少しぼんやりしながら
タクミを見ていた。
タクミは
寝室の窓枠にハンガーに掛けてある
洗濯済みの
深緑色のトランクスを取り、
それを履く。
ズボンも履くと
濡れたえんじ色のトランクスと
濡れたちづるの緑色のズボンを持って
脱衣所の洗濯カゴへ入れに行く。
戻ってくると布団の上にある
ちづるのパジャマを手に取る。
タクミが言う。
「あ、ズボン。
新しいの出すね。」
タクミはそう言いながら
タンスからゴソゴソと
ちづるのパジャマの
ズボンを取り出す。
タクミは、
いつものようにパジャマを
ちづるに着せてあげようとする。
ちづるは、
タクミの動きを先読みし
ムクッと上半身を起こして座る。
掛け布団で胸を隠して
タクミと目を合わせようとしない。
うつむき気味で、静かに言う。
「、、自分で、、 着る 」
「 ん? 」
タクミはちづるの正面に座る。
薄暗い部屋だが
ちづるの気まずそうな顔が分かる。
「、 、 、 、、 ふふ 」
タクミはちづるをじっと見て
少しだけ微笑むと、
黙ってパジャマの上着を
ちづるに頭から被せる。
ちづるが気まずそうにパジャマに
腕を通していると、
タクミは手の甲で
ちづるの頬を撫でながら
小さい子供に話すように言う。
「 じゃーぁーー、、、
ズボンは自分で履けるー?
ちぃーちゃん。 」
「、 、 、、、。 」
ちづるはパンツと、
タクミが出してくれた
グレーのズボンを
モソモソと静かに履く。
タクミが布団に入りながら言う。
「あ、こっちのお布団
おいでーー。
そっちは、、
おねしょの地図、あるでしょ? 」
「、 っ、 、 、、、」
「 、って。
そんなに大きくはないか〜 」
「、 、 、 、、、」
ちづるは静かにタクミの
布団の中に入る。
掛け布団を頬の上までかけて、
タクミには背を向けて
布団の中で丸くなる。
隣に敷いてある布団を見て
悶々と考える。
タクミは手で頭を支え起こし、
ちづるの方に身体をむけている。
ちづるのお腹を片手で撫でながら
ポツリと言う。
「、、前戯では、、、
初めてかもねぇ〜 」
「、! 、 、 、、」
「 出ちゃったの、、、 」
「、 、 、、っ 、 」
「 我慢、出来なかった?
っ んーーー、、、
大人用のおむつは〜
どこで売ってるっけ。 」
「 、 、 、、 、
、 、 っ、 、、
〜っ しな ぃ 」
「 ん? 」
「、 、っ 、、あたし
〜っ、、、 しない 」
「、 、 、 、、。」
「、 、 、、っ 、 」
「 、、、。
震えてない?
寒いの?
ね、こっち むいて? 」
「、 、 、、、 」
ちづるは
モソモソと布団の中で動き、
タクミの方を向く。