話し合い-2
「だから?」
「 、、ぇ ? 」
「年が、
結婚出来ない理由なわけ?」
「 ! 、、〜っ
それだけじゃ、、ないけど 」
「、、、、。」
タクミが
責めるような目で
ちづるを見つめている。
体育座りをしたまま、
小さくなっているちづるは
自分も真剣に答えよう、と
言葉を探す。
「 私は、、、。
タクミ君と、、結婚出来ない
っていうんじゃなくて、、、。
、、、、。
離婚、出来たら、、、
もう結婚はしないって、
決めてたの。 」
「 、、、、、、。 」
「結婚て、やっぱり、、。
本人たちだけのものじゃないし。
家族、 とか、、。 」
「、、、、、。」
「色々、、考えて。
結婚は、、、うん。
もう、しないって。
決めてた から 」
「、、、、、、。」
タクミは
ちづるの話を聞いている間
表情は変わらず、
真剣な顔をしていた。
2人は、
しばらく沈黙する。
何か言おうか、
何を言えば良いか。
ちづるが
考えているとタクミが口を開いた。
「、、、分かった。」
「、 ぇ ?」
「ちづちゃんの気持ちは。
分かったよ。 」
「、、、、、 うん。」
「 でも、俺 、 」
「 ? 」
「結婚は、諦めないから。」
「 ! 、 、、 」
「、、、。 じゃあ、 」
「 ん?」
「ご飯にする?」
「 、、ぇ?
ぁ、、、、、、うん 、 」
「 ぁ 。
もうこんな時間か〜」
「 、 ぁ、、本当 だ、
すぐ、、、 温めるね 、 、」
ちづるは立ち上がると
キッチンに向かう。
ソファーに座っているタクミに
背を向けて弁当をレンジで
温めようと作業を始める。
タクミはテレビをつけた。
ちづるは
作業をしながら真っ赤になっていた。
タクミの、「ご飯にする?」
という切り換えの早さと対応に
少し驚いていた。
タクミの事が、
自分よりもよっぽど大人だと
感じてしまう。
ちづるは思う。
「、 、 、 、、、 」
なんか タクミ君
かっこいい
やっぱり 私には
ちょっと もったいない人
だよね、、、
「、 、 、、、、、」
いいなぁ
タクミ君みたいな人と
結婚してたら
結婚
出来たら
「、! 、、、 っ 」
、 、、、って
違うでしょ
駄目だ
「ちゃんと、、しなきゃ、、」
「んーー?
なんか言ったー?」
「、、、
んーん
ちゃんと、、〜っ
何分か、、 ぁの
温める時間、見てただけー 」
「 ふーーーん、、」
タクミはテレビを見ながら
気のなさそうな返事をした。
冷静を装っていた。
本当は、落ち込んでいた。
テレビでは
バラエティ番組がやっている。
司会者の話にゲスト達が笑っている。
人の笑い声が
こんなに辛く聞こえる事が
あるのか、と考え込む。
「 、 、 、、、 」
ぁーーー
や ばーーい
マジ
落ち込むんですけど
「 、、はぁ 」
「温めたよ〜
食べよ〜 」
「、 、 、、、うん。」
2人はテレビを見ながら
いつものようにご飯を食べた。