だ-6
「何?海外と合コンって不満なん?」
なぜか!
なぜか!今日も2人で三浦さんとご飯を食べに来ているんですけど!
「これ、客先に行った時のお土産。企画の女の子たちで食べて。」
今日、三浦さんは私を迎えに来た時に御影山手ロールのロールケーキを
みんなに買って来てくれた。良く気がつく男ですこと。
「合コンは三浦さんが幹事なんでしょう?」
「そう。真実ちゃんが合コンしたいって言うから
一肌脱ごうとおもて。えぇオトコそろえるし」
「・・・・」
私、こんなことしている時間ないんですけど。
「何?」
じっとうらみがましく睨む私に爽やかに聞き返した。
「幹事よりいい男を連れてきた合コンを見たことがないです」
私のすねた発言に、大きな声で笑って
「なら俺が1番えぇオトコって事?」
全く。笑いながら、しれっとそんなこと言ったって騙されないんだからね!
「そうなるかもしれませんねっ!
それより!三浦さん女の子と2人でご飯を食べに行かなくて有名なんですって?」
「有名かどうかは知らんけど、行かへんなー」
「だったらもう私を誘わないでくださいよ」
「なんで?」
なんでって・・・
「誤解されると困りますから!」
「されたらええのに」
「・・・・」
「昨日の事、真剣に考えてくれた?」
「真剣になんか考えませんよ!」
絶対自分がカッコいいって自覚してる。
厄介なオトコ。
私は、美味しい料理を目の前にまた、ため息をついた。