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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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傷つけ合いな学校祭-7

「にしても随分賑わってるよなぁー。」
「うん!ホント毎日が楽しくて仕方ないよー。」

僕と若葉ちゃんはようやく休憩時間に入り、早速彼女と祭りを回ろうと思ったらまたアイツが邪魔してきて。

「お前も変わったな、ついこの前まで泣き虫でビビりだったのに。」
「んもぅー一兄ったら、お化け屋敷で幽霊になってもらうぞ、本物の…。」
「うひー!」
「……。」

仲睦まじく肩を並べお互いニコニコと楽しそうに見つめ合いながら会話する二人。

僕も同行してるのに島から外されている気分。

「巨大迷路の方はどうなってるかな、あそこで友達がね係員してて。」
「へぇー、なら一緒にいってみるか?」
「でも私こういうの苦手で、永遠に迷ったらどうしよう…。」
「だぁーいじょーぶだよ、いざとなったら俺が何とかしてやっから♪」
「ホント!嬉しいー♪やっぱ昔からそういうの変わってないねー。」

徐々に拡大する嫉妬心…。

これが焼き餅というものか、稲葉さんの時も若葉ちゃんはこんな思いを。

「おっ、向こうで何やらステージショーがやってる。」
「良いね、二人で一緒に行きましょう!」

え、二人でって。

「あ、あの若葉ちゃ…。」

僕の制止も聞かずに二人でいそいそと人の集まっているステージへ向かい。

「………。」

何だかもう耐え切れず二人についていくのをやめた。

「…何だよ、もう。」


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