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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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傷つけ合いな学校祭-11

そして様々な憎しみや傷つき傷つけ合ったけど楽しい学校祭は終わりを迎えた。

「いやぁー楽しかったね、学校祭。」
「うん、またやろうね、来年も。」
「そうだねー、あーでもメイド服はもう勘弁。」
「うふふ♪」

夕暮れの空、私と彼は校門まで近づく、すると。

「あれは…。」

不意に一台の車が止まり、中の人が颯爽に出てくる。

「あっ、お母さんだぁ!」

車から出てきたのは私の母。でもどうして。

二人で彼女の元へ駆け寄る。

「どうしたの?迎えは良いって言ったのに…。」
「……………。」
「?おばさん、どうしたんです。」

けどその顔はとても娘を迎えに来るような顔とは異なり、とてつもなく重い表情だ。

「どうしたお母さん、具合でも。」
「若葉っ!!」
「っ!」

すると母は突然私の肩を強く両手で乗せ、重たい口を開く。

「…落ち着いて、聞いて。」
「え。」

震える唇、震える母の両手。そこから語られた言葉に私は耳を疑った。


お爺ちゃん、……死んじゃった。

え………。

次回、62話に続く。


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