第6話 SAの白昼凌辱-5
巨大なトラックとトラックの間で、苑子は、ヴァギナにバイブを刺し込まれた状態で放置され、1人で取り残され、快感に悶えているのだ。この状態で、既に3回の絶頂を経ていた。
腰は卑猥に、前後のスィングを継続している。口はだらしなく開かれ、涎がぽたぽたと、何度も地面に向けて放逐《ほうちく》されて行く。その口を装飾する薄めの唇が、いつもなら爽《さわ》やかで快活な印象を、この女子高生にもたらしているのだが、だらしなく開かれた状態では、他の女以上にエロティックな印象を醸し出していた。
切れ長の目も、いつもなら愛嬌があって、人懐っこい印象なのだが、今は、開いているのか、閉じているのか分からないくらい、細められている。その中から、微かに潤んだ瞳が覗いていて、乞うような、媚びるような色彩を放っている。その表情が既に、凌辱されたいという意思表示になっていると言っても、過言では無かった。
両手を股間にあてがい、腰を引いて軽く尻を突き出し、顎は上がって空を見上げている。そんな立ち姿を遠くから見るだけでも、苑子が快感に溺れている事は、一目瞭然だ。
だが、強い日差しと2台のトラックが、そんな卑猥な苑子の立ち姿を、衆目から遮蔽し、暗黒の陰の中に隠匿《いんとく》しているのだ。
快晴の青空の下、降り注ぐ陽光の中、人知れずバイブに与えられる快感に、苑子は1人で、溺れているのだった。
そのトラックの隙間に、Bが、ずかずかと歩いて入って来た時には、苑子の表情にも姿勢にも、何の変化も無かった。内心では動揺や羞恥心が、嵐のように吹き荒れていたのだろうが、全身が脱力し、顔面筋が弛緩し切った状態の苑子は、その感情を、態度にも、表情にも、示す事が出来なかった。
見知らぬ男に、破廉恥な姿を見られていると認識した事は、新たな興奮を苑子の中に呼び起こし、彼女はこの場に連れてこられてから、4度目の絶頂を迎えた。Bという見ず知らずの男の目の前で、苑子は絶頂に悶える顔を、披露してしまったのだ。
「うっ・・くっ・・くぅああぁぁっ、あああぁぁぁあっ!」
必死で押し殺した声で、懸命にそれと悟られないように、苑子は出来る限りの努力をしたのだが、男の苑子の顔を覗き込む姿勢で、苑子は、絶頂が、男に見抜かれた事を知った。
「お嬢ちゃん、イッたの?こんなところで、イッたの?1人で、立ったままで、イッちゃったの?」
そう言いながら、Bは苑子の頭を撫でた。薄い唇を軽く噛みしめた苑子の表情は、屈辱の感情を表していた。羞恥の念はBの登場以来あったものだが、絶頂を目撃された後の、この発言に、苑子は屈辱を覚えたのだった。こんな場所で、こんな状態になっている事を、馬鹿にされ、蔑まれているような気分になったのだ。
そして、その屈辱の感情は、彼女をより敏感にしていた。同じようなバイブレーションが股間に継続されているのだが、そこから突き上げる快感は、屈辱を感じた瞬間に倍増した気がした。
屈辱が快感を高めた事に、苑子は驚いたが、一方で当然の事のような気がしていた。屈辱は服従心を呼び起こし、服従心は性的快感への渇望をもたらす。そして、股間に与えられる振動から、より多くの快感を汲み取ろうと、苑子は意識を集中させたのだ。
快感の高まりは、ある気付きを、苑子にもたらした。私は犯されたいのだ、と、心の中に、そんな呟きが漏れた。
Bは、苑子の乳房に触れて来た。指先で、セーラー服の上から、軽く突くような触れ方だ。始めは右手で左の乳房を、少し遅れて左手で右の乳房にも触れた。微かな窪《くぼ》みが出来る程度の、ソフトな愛撫だった。苑子は抵抗する事も、声を上げる事も出来ない。快感に脱力した身体は、ピクリとも動かない。また、屈辱感がこみ上げる。
屈辱感は、快感の上昇をもたらした。快感の上昇は、犯されたい、という認識を、より強くした。
Bの指がさらに深く、苑子の乳房にめり込んだ。それを、円を描くように動かして来た。純白のセーラー服の丸い膨らみに、へこみが出来る光景は、触れる男には喜びを、触れられる女子高生には屈辱感をもたらした。
乳房をへこまされる屈辱感が、快感をどこまでも上昇させる。犯されたい、との認識も、更に強く心に刻まれる。
乳房の、Bに触れられ、へこまされている部分が、身体には快感を、心には屈辱感をもたらし、それらが相乗効果を伴いながら、どんどんエスカレートし、犯されたい願望を高め続けているのだ。
瑞樹の指示は、ここへ来て絶対の強制力を発揮した。犯されたい願望は、もはや、ごまかしようも無く、はっきりと苑子に認識されている。そして、麻痺した思考力では、指示された事に逆らうという発想は、浮かばない。結果、苑子は、瑞樹に言われた通りの事を実行した。
「犯してください。」
見ず知らずの、サービスエリアの駐車場で出くわしただけの男に、苑子はそう懇願したのだった。
「そうか。犯して欲しいのか。仕方が無いな。じゃあ、犯してやるよ、お前の処女のマンコを。」
Bはペニスを露出し、それを苑子に握らせる。苑子の手の上に、自分の手をかぶせ、豪快にしごき上げて行く。片手で苑子の手を上下動させながら、もう片方の手では、苑子の乳房を弄んだ。さっきまでの突くだけの触り方でなく、鷲掴みにして揉みしだく感じだ。右を左をと、交互に揉みしだいた。