桜と桃子と…-8
「えっ、男の人ってそうなるの?でも、温まって反応するのは、あたしと一緒ね」
桜は大地にそう返す一方で、桃子に目配せをした。
「えっ?なになに?温まって反応するってどういうこと?」
桜の仕掛けに、桃子が話を合わせてきた。
「お股がヌルヌルしてくるんだけど、お姉ちゃんはならないの?」
「なにいってんのよ。温まっただけで、ここがそんなことになるはずないでしょ」
桃子は自分の股間を見下ろして指を食い込ませた。割れ目の中に指が隠れる光景を目の当たりにした大地は目を見開いた。
「うそ、あたし変なのかな?お姉ちゃん、ちょっと見てくれる?」
桜がザバッと浴槽に立ち上がった。当然ながらその滑らかな肌質の尻が大地の顔に迫った。
「あたしは体を洗うから、大地に見てもらいなさい」
桃子が仕向けた。
「そうね、お兄ちゃんごめん。あたしのお股、ちょっと見てくれる?」
桜は顔だけ大地に向けて頼んだ。
もちろん、桜のその部分がそんな状態になるのは、決してお湯で身体が温まったからではない。桜のその部分は、桃子の部屋でオナニーしてから恥ずかしい汁で濡れっぱなしだったのだ。
(お、お兄ちゃんに見せるんだ…)
自身で口にしながら、恥ずかしさでどうにかなりそうだった。桜の張りのある尻に大地の鼻息が掛かり、その距離の近さに桜はドキドキした。
しかし、尻を見せているだけでは先に進まない。桜は体を反転させると、言葉を失った大地の顔の前で浴槽の縁に腰を掛けた。
「み、見て、お兄ちゃん…」
ぎこちなく足を開いた桜の全身が熱くなった。
「うっ…」
大地の目の前に一輪の花が開いた。夢にまで見た桜の女の部分に、大地は息を飲んだ。
「お、お兄ちゃん、わかる?ここなんだけど、ヌルヌルしてないかなぁ?」
桜は上擦った声で聞きながら、もっと見てもらいやすいように両手を使って淫部を開いた。
大地もノーカットの画像は何度か見たことはあったが、生で女の部分を目にするのは初めてだった。初めて目にする桜のそれは、今までの見た画像のようなグロテスクさはなかった。全体を薄いピンクで織りなされていて、子供のようは初々しさが感じられていた。これは大地が【妹】に求めるものだったため、桜のその部分の様相に感激していた。
しかし、その一方で大人の証しである陰毛があることによって、卑猥さも十分に引き出されていた。大地は言葉を忘れて、初々しくも卑猥な妹のそこを見入った。
桜にはその沈黙が堪えられなかった。
今まで、大地に見られることを想像してオナニーしたことも多くあったが、いざその場面になると恥ずかしくて仕方がなかった。初めに大地に見せる役を買って出たが、桃子にやって貰ったらよかったと後悔していた。
一方、桃子の方はといえば、大地の視線を一身に浴びる桜が羨ましくて仕方がなかったのだ。
「ど、どう?」
なにも言わない大地に向かって、桜は我慢できずに聞いた。
「ど、どうって、言われても風呂の湯で濡れてるからわからないよ」
実際、開かれたそこは全体が濡れていて見てもわからなかった。
「さ、触ったらわかると思うよ。触ってみて…」
桜は顔を両手で被って、語尾を震わせながらそれを言った。
「えっ!」
大地はこの展開が信じられなかった。姉の桃子の反応が気になりチラリと見たが、桃子は洗い場で顔を伏せていて、様子はわからなかった。ただ、姉として自分たちの行為を咎めるような雰囲気は感じられなかった。
このとき、大地が少しだけ視線を下に向ければ、今、妹がさらけ出しているのと同じ部分を、興奮した桃子が弄っているのが見えたはずだった。
大地の今までの想定では、もし、桜のそこを触る機会があるならば、レイプもどきに無理やり関係を持つ以外は考えられなかった。
「い、いいのか?」
この降って沸いたような展開に、桜に確認する大地の語尾も震えた。
「うん…」
桜は耳まで真っ赤な顔でこくりと頷くと、恥ずかしさで閉じようとしていた足を、意思の力で大きく開いた。
大地の震える手が桜の中心に触れた。