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人類ポニーガール化計画
【調教 官能小説】

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第28話『絶頂!アへウマチック天国』-2

 3つ目のコーナーでは『ウマ’s ストリート』と題し、ウマが活躍するショップを取り上げる。 例えばこの街の或るファミリーレストランでは、ヒトではなく露馬がウェイトレスを務めていた。 給仕露馬は、乳房の形に生地を丸っとくりぬいたスーツから、豊満な乳房をたわませている。 先端の乳首にはチェーン付クリップが喰いこみ、ヘソに嵌まったフックとチェーンでもって、お腹から垂直に伸びたトレイを支えている。 飲み物や料理をトレイに乗せると乳首ごと撓(しな)って傾いてしまうため、露馬は必要以上に胸を張り、乳首をピンコ勃ちさせつづけ、どうにか乳首で膳部の重さに耐えるわけだ。 後ろに回した両手を貫頭衣で束ねられているため、トレイからの配膳はセルフサービス。 お客がトレイから料理を下ろしてくれるまで、露馬は少しでも乳首を上向かせるべく、思いきり息をすって胸を膨らませるのだった。 例えば図書館では、目当ての本を据付PCで検索すると、司書の資格を備えた露馬が本を持ってきてくれる。 司書露馬は『張り型付台車』で本を運ぶのだが、張り型付台車とは、台車の先頭から鉛直上方に張り型が伸びたシロモノだ。 露馬は張り型を膣、あるいは尿道に咥えて行動し、台車を引っ張る。 目当ての本がある本棚に近づくと、露馬は張り型をレバー代わりにして台車付属の本用アームを動かし、アームの開閉は膣による張り型への締めつけで調節し、本棚から台車へと本を移す。 あとは膣越しに張り型を締め、本を満載した台車を引っ張って検索主の元へ運ぶという寸法だ。 例えば映写屋では、カメラマンのアシスタントを撮影露馬が務める。 これまで履歴書用紙に貼る写真はバストアップが基本だったが、現在の主流は『ウマに鞍上した写真』だ。 となると面接希望者は自分を乗せるウマを探すところから始めねばならず、乗馬用の露馬を提供する映写屋は盛況を呈している。 露馬は、時には自分の何倍もある大柄な女性を鞍に乗せ、例えば片脚を水平になるまであげたポーズでもって、連写中ジッと姿勢を維持させられるわけだ。 ちなみにヒトの代わりを務めるのは露馬と軍馬のみに認められていて、露馬の見習いでもある裸馬であるうちは、常に全裸で街頭に立ち、ヒトへの服従を徹底しなければならないため、室内業務には就かせてもらえなかったりする。

 4つ目のコーナーが扱う『街の起源物語』はというと、ウマにちなんだ、あるいはウマとゆかりのある地名が紹介される。 『ギャロップ(駈足)・ストリート』は、斜度がきつい石畳で、登りと下りでウマの蹄音がオクターブ近くずれることから名付けられた。 足を高々と掲げながら登る露馬の蹄がカッポカッポ鳴る一方、下るウマの足許からはコポッコポッと曇った音色が響き、どちらも中世の風情がある。 『ドレッサージュ(馬場競技)・スクウェア』は、芝と砂が半々に混じった広場だ。 ウマが横歩きしたり、後足で地面を掻いたりするのに十分な広さがあり、ウマの基礎動作を練習しやすいために名付けられた。 『エンデュランス(長距離乗馬)・ロード』といって、延々続く郊外の幹線道路もある。 ウマであってもへばるほど、景色に変化がなく、自分がどれだけ進んだか分かりにくいことから名付けられた。 最後は『ロデオ・ゲイト』と呼ばれる門だ。 ここはウマの売り買いに伴って新しい焼印を押す場所で、露馬として特定の店に奉公する場合、店の印をケツ、或はチチに押すことが義務付けられる。 ウマからすれば焼印と、それに伴う激痛は恐怖の最たるもので、このゲートに連れてこられたウマは例外なく暴れる。 騎手は暴れるウマを乗りこなし、ちゃんとゲートに連れて行って焼鏝を受けさせなくてはならず、そも光景が暴れ馬を御す行為に重なるために、『ロデオ』の名が門に冠せられることになった。 ちなみにウマは公共物であり、私有物にはなりえない。 ゆえに所有を示す焼き印の必要性はなくなったのだが、古の習慣は習慣として、現代にも息づいている。 

 5つ目のコーナーでは、街の名物、新名産を扱うことになっている。 スケベニンゲンの場合は『ヌード・ビーチ』が有名だ。 かつて老若男女が短い夏を競って享受した海岸は、けれど水浴びするヒトはほとんどいない。 ヒトが不必要に肌を晒す行為が一律に『猥褻物陳列罪』に該当してしまう以上、公共の場で水浴びするのはウマばかりになっていた。 しきりにたてがみをかざし、尻尾をふって海水に浸る裸馬たちは、心から楽しそうに水しぶきを浴びていた。 名産と呼べるかどうかは微妙だが、裸馬の『ポートレート』が街の観光産業に寄与している。 膨大なウマ志願者は、ウマが少ない都市よりはウマが溢れた都市を好む傾向があり、スケベニンゲンには裸馬として新しい一歩を踏み出すものが後を絶たない。 そんな裸馬の初々しい仕草が、やがてヒトの命令に対し羞恥心を克己しオマンコをおっぴろげる様になり、いずれどんな恥ずかしい指示にも無表情で淡々と従うまでに昇華する様子を、街専属のカメラマンが撮影している。 撮影記録を写真集にして売り出しており、1頭につき100部刷ったとして、全て売り切れるほどの勢いがあった。

 他にも臨時で『気になるスポット』や『ウマの気持ち』といったコーナーが現れる。 『気になるスポット』では、裸馬や露馬を各地へ配送する『ウマ用トラック』の中を紹介したり、『ウマの気持ち』では『給仕露馬』にインタビューした反応――といっても、『恥ずかしくないんですか?』『おっぱいは痛いですか?』などと質問したところで、返ってくるのは頬を赤らめて『ヒヒーン……』と嘶くだけなのだが――が紹介される。

 ウマが単なる乗り物ではなく、生活に密着し、様々な職種に適応される様子が番組を通じて伝わってくる。 今では大概の肉体労働はヒトからウマへ移行できるようになっている。 一連の映像からウマを大切にする諸都市に対して理解、愛着が深まることもまた、この番組がもつ大きな功徳といえるだろう。 


 


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