マッサージなの。-4
ベッドに導き、仰臥位にして乳房を責めた。
実は乳房自体は性的に鈍感なのだ。多少の痛みを加えたほうがいい。
夕子さんがあえぎ始めた。
よし。ショーツに手をかけると、無意識に夕子さんは腰をあげた。
――できるじゃない。
すべすべの脚をショーツが通り抜けると、ビーナスが誕生した。
◆
すべすべのすっぽんぽんの上にのしかかる私。
雰囲気は正常位。
私もすっぽんぽんだが、いつショーツを脱いだか思い出せかなかった。それほどに興奮していた。
ともあれ、本物のレズじゃないから、相手の急所にとどめを刺す器具など持ってない。
頼りは、指だけだ。
「ひ、ひん、ひん、うあ、うあん」
他人のあえぎ声を聞く機会なんて滅多にない。
ましてや、全盲の女性など。
全裸がどれだけ恥ずかしいか。
見えない侵入物がどれだけ怖いか。
私にはわからない。
ひんひんというあえぎ声も珍しい気がする。
「ああ、痛い、い、痛い」
我慢して。
恋人には、痛いことも恥ずかしいことも許さなきゃならないんだから。
「あああ、あうん、あ、あう、ああ、あん」
あえぎ声がまともになってきたかもしれない
あ、濡れてきた。……私も……。
◆
バックからも試して、その日はおしまい。
夕子さんはうつ伏せ。かわいいお尻を見せていた。
その裸身で、習ったばかりのツボの復習。
お尻なんか重点的に。
「夕子さん、次はいつにする?」
――――――――――
(終わり)