マッサージなの。-3
「痛いのは、最初の一回だけだと思ってない?」
「えっ?」
驚く夕子さん。
あ、やっぱり。
処女卒業を焦った理由には見当がついていた。
今どき、非処女は嫌われないだろうが、痛がったら嫌われるのでは? 二度と抱いてくれなくなるのではないか?
それが恐くて、痛い一回目には兄を選んだのだろう。
未来の彼と痛くない快適なセックスをするために。
あーあ、もったいなかった。
「いつまで痛いんですか?」
「人それぞれだけど……」
私の場合、5回目ぐらいまで違和感があった。
濡れてないなら、今でも痛いことがある。
猫のアランに乳首を舐めさせて、感じる、濡れるということはあるが、“挿入”はない。
未来の恋人を受け入れる時、どうなるか、だいたい予想がついた。
兄に開発させるという手もあるが、それは、あくまでもタブーの近親相姦だ。
私が、ほぐしてやるしかないか。
◆
エッチな少女漫画にあったな。
彼氏ができて初体験まで秒読みの同級生に、事前教育する経験豊かな女子高生の話。
裸になるのも恥ずかしいウブっ娘にAVを見せながら、脱がしていく。
慣らすために花芯を指で責めるが、広げすぎたら彼に悪いと、ソフトに終了する。
後日、ぎこちなく痛かったけど、幸せに卒業できたと報告がある。
そんな内容だったと記憶している。
まさか漫画を追体験するとは。
自分が“広げる”ことになるなんて。
◆
彼が服を脱がせてきたら、さりげなく協力するように。
ただしパンツは彼に脱がされるのを待つべし。
夕子さんは素直に従い、立ったままで脱がされ、私と同じ姿になった。ノーブラだったのが惜しい。ブラジャーもポイントなのに。
ほんとに綺麗な裸身だ。
ショーツ一枚の姿を心ゆくまで鑑賞する。
なぜか、お尻を叩きたくなったので、実行に移した。
「あん」
実にかわいい声だった。
さらに一発、もう一発。
◆