Q人妻奴隷-1
それから10日間彼女は現れなかった。恵美ちゃんはひかりや真由美が連れて来ていた。
11日目彼女は来た。服装もメイクもまるでディナーに向かう貴婦人のようだ。
とても公園で子供を遊ばせるような雰囲気ではない。言葉遣いまで丁寧だ。
勘のいい真由美は「雨宮さん、悪い人ね。やっちゃったんでしょ。彼女本気よ。」
皆と一緒にいる時は今までと何ら変わらない普通の会話だ。
一瞬二人だけになった時「私もう我慢できないのよ。お願いだから・・・・・・」
ひかり達が大テーブルに腰かけ恵子の会話を封じたのだ。
二人だけでの会話を望んでいるのは明らかだ。
自分の計画ではまだ恵子の希望を叶えるわけにはいかないのだ。
しかし懇願されて拒絶すれば彼女は嘆き悲しむだろう。
実は二人っきりにはならないようにひかり達に頼んでいたんだ。
さらに恵子が帰るまで必ず誰かが残るようになっている。
そんな状態が1か月も続いただろうか。深夜にチャイムが鳴った。
無視して布団にもぐりこんだ。(今まで1か月前の恐ろしいほどの絶頂をよく我慢できた
ものだ。恥ずかしさに耐え今夜来たのは快感ダムのマグマがほぼ満たされたからだろう。)
翌日、恵子の懇願をことごとく聞いた後囁いた「今週土曜日の深夜ヘヴンヒルの最上階
3B10号室に来るんだ。君の欲求を満たすためにね。」
土曜日午後10時駅前の居酒屋に雨宮と4人の若者の姿があった。
ひかりのビデオから消した映像を掘り出してくれたメディア学科の松本君といい株情報で
僕を儲けさせてくれた後輩たち3人だ。「雨宮さんいい事があるから集まれって何ですか?」
「みんなで合コンをしようと思ってね。相手は美人ばかりこの4人だ。」テーブルに写真を置いた。
「妖艶な人達ばかりですね。王様ゲームもして欲しいな。」
「勿論だよ。ただし大人の王様ゲームだよ。この女性4人は人妻で欲求不満な人達ばかりだ。
君たちには日ごろのお礼を兼ねて今日招待したんだよ。」
「僕この人知ってる。あの時のビデオの奥さんだ。僕この人とカップルになりたいな。」
「いいよ。松本君の相手は決まった。君たちも相手を決めなさい。」
そして5人の男たちは意気揚々とヘヴンヒルズに向かった。
すでに人妻たちはソファーに腰かけて酒宴を始めていた。男も女たちもいいほろ酔い気分だ。
「たまには若い子と接触するのもいいだろうと思って彼らに来てもらったんだ。さあ楽しく飲もう。」
宴もたけなわになった頃「でわ、あれをやるよ。」カバンからコードの付いたボタンを取り出した。
「気に入った相手の番号ボタンを押すのだ。相思相愛になったらこのランプがつくからね。
せーのっ!で押すんだよ。」そして4組のカップルが出来上がった。
さっき居酒屋で決めた通りの相手を得てそれぞれ隣に場所を移動した。
「さあ、簡単なゲームを始めるよ。一番弱いカードを引いたものが衣服を一枚脱ぐんだ。」
恵子以外の3人には因果を含めてある。本人たちも開き直って若い男たちと楽しむつもりだ。
やってみると結構楽しい。最下位が決まるたびに歓声が起こる。
恵子も盛り上がっている皆に水を差すわけにいかず半裸で遊びに興じている。
真っ先に松本君が全裸になってしまった。
「決まった。松本君とひかりさんは来客用ルームに移動してください。」
そして4組のカップルが消えた後、テレビを見ながら終わるのを待った。
今日は徹底してホスト役に徹するつもりだから自分の欲望は抑え込んでいる。
10分もしないうち恵子が出てきた。「嫌よ。あなた以外とはしないわ。馬鹿にしないで」
俺も阿修羅の形相で対抗した。「俺に恥をかかせる気か。田中と離婚する覚悟で来たのか。
娘も田中に取られるぞ。もう一度あの絶頂を味わう方が良いと思うがな。」
「分かりました。約束してくれますね。」「当然だよ。俺が君に惚れているのは知っているだろう。」
思い直して若者の元へ帰った。
こうして狂乱の宴は深夜まで続く。
今後、後輩たちは俺を儲けさせるために奔走するだろう。
松本君も役に立ってくれるだろう。
会心の笑みがこぼれた。
<終わり>