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没作品 硝子の心 処女作
【若奥さん 官能小説】

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36歳の婚活 本編-1

浴室に向かった千佳を確認したわたしは外鍵を掛けられたプライベートルームの扉を諦めるように一瞥していた。

「わかりましたか」

鋼鉄の外鍵を解除した直人はプライベートルームに腰を落としたわたしに向かって大きな瞳を輝かせて問いかけていた。

プライベートルームに置かれた複数の大型スクリーンにはリビングでの経緯全てが映し出され壁掛けのスクリーンには誰も居なくなったエレベーターを映し枕元のスクリーンには浴室でおどける沙也加を映し出していた。

「どんな気持ちですか」
「何も言えないのですか」

スウェットの股間が持ち上がり震える声の直人は平静を装うようにわたしの言葉を待っているようだった。

「あなたの映像をみんなで観ましょうか」

悪戯に微笑んで挑発する直人にわたしの心は既に完璧に砕かれて無くなってしまっていた。

「それとも郵送しましょうか」
「大丈夫。あなた宛にしておきますよ」

砕けた心は全ての諦めを促していた。
誰にも見せる訳にはいかない映像があり過ぎるわたしには何処にも言い出せない映像の現実に全てを諦めて声を絞り出すように直人に許しを乞うことしかできなかった。

「何でもします。だから誰にも見せないで下さい」

絞り出すように小さな声で呟くことしかできなかった。

「ソファーにどうぞ。変態さん」

わたしには何も言い返せなかった。言われるがまま天鵞絨のソファーに腰を掛け言われるがままに差し出された箱を開き千佳と同じような衣装が揃えられた一式を言われるがままに直人の目の前で着替え、綺麗に脚を揃えて座り直して目の前の巨大な鏡に映る直人が用意した上品に輝くダイヤモンドが揺れるわたしの耳元を見つめることしかできなかった。

「年齢と身長、それとスリーサイズと靴のサイズも言ってもらえますか」

スウェットの股間を持ち上げて一人掛けソファーに座る直人は肘掛に腕を投げだしながら鏡越しのわたしに問いかけていた。

「31歳。166cmくらいよ」
「Fの65。ウエストは64。ヒップは87くらいかしら」

鏡に映るわたしは上品に脚を揃えながら言われた通り返答することしかできなかった。

「靴のサイズ」
「24よ」

「お尻は柔らかいですか」
「柔らかいと思いますわ」

突然の質問でも咄嗟に答えることで一杯になっていた。

「太腿を摩りながら乳首をよく触るんですか」
「みた通りよ」

「女性の脚に興味ありますよね」
「脹脛が競りあがると欲情するんですか」
「太腿の付け根から伸びる脚線に発情するんですか」
「朋未さんに発情してますよね」

何も返答することができなかった。

「唇で綺麗に掃除をするのが上手なのは凄いことだと思いますよ」

鏡に映るわたしから視線をズラし脚元で光る高級なパンプスを見つめ何も言い返すことができなかった。

「あなた。変態ですよ」

その通りよと小さく呟いていた。

「脚を拡げていつもの様にしても良いんですよ」
「それとも亀頭を咥えてお尻を振りたいんですか」

全ての事実を淡々と告げる直人に打ちのめされ「許して下さい」と呟くのが精一杯だった。

音響装置が起動した音と共に大型スクリーンにわたしの姿が映し流れ始めていた。

「お願いします。許して下さい」

直人は何も言わずに鏡の前で股を開いて剥き出しの透明ランジェリーに魅入るわたしの姿を流し続けていた。

「お願いします。何でもしますわ。だから、どうにか許して下さらないかしら」

直人の足元に頭つけて許しを乞うように直人の足に縋りつくことしかできなかった。足元から見上げた直人は満面の笑顔で「大丈夫。この映像は誰にも渡しませんよ」と微笑み「それでは、綺麗にして下さい」と告げていた。

その意味が分かるわたしは天鵞絨のソファーに戻りだらしなく脚を開きドレスの胸元から厭らしい胸を曝け出すように持ち上げ両手で身体を支えるように肘掛と背凭れに腕を伸ばしてその体制を仕上げた時だった。

「動いては駄目ですよ」

直人はわたしを見下ろしながら勃起した亀頭を揺らしながらソファーに刺さったパンプスの脚元を舐め回すように前に屈み爪先立ちで起立しているようだった。

「見えてますか変態さん」
「はい」

「何をされてますか」

何も言葉を返すことができなかった。

「ランジェリーは濡れてますか」
「濡れてないわ」

精一杯だった。

「綺麗にする掃除は中に出した後じゃないと欲情しないんですか」

背筋が凍るように鳥肌が立ち上がっていた。

「お願い。中だけは許して下さい」

音響装置はわたしの零れる声を拾いリビングに液体をはたくわたしの指先の音と漏れるわたしの吐息しか聞こえてこなかった。

「お願い。何でもしますわ。中さえ許して下さるなら何でも致しますわ」

覚悟を決めたわたしは大型スクリーンに映る卑猥にお尻を振るわたしの映像を前に勃起した直人の亀頭に向けて口許を開いてお尻を掴みとり、勃起した溢れる液体を舌先で拭い口許に含ませるように亀頭を包み吸い上げるように激しく顔を振りながらパンプスから伸びる両脚を映し出された映像と同じように厭らしく開き指先でランジェリーをなぞるように魅せつけて許しを乞うように淫らに腰を浮かせて指先に向けてお尻を振りあげる卑猥なわたしを魅せつけ涎を垂らしながら音を立てて勃起した亀頭を貪るように咥えることしかできなくなっていた。


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